Sixth sense

□Favorite type
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「もぉやだぁ…」

「ほら、わがまま言うな」

「おうちかえりたい」


子供監禁、ダメ絶対


「おれにはれっとのげーむをぶっこわすしめいがあるんですおねがいしますかえらせて」

「そんなのいつでも出来るだろ」

「おとなげない」


三十路の男が子供を虐待
ニュースだよ
HLじゃなかったらニュースになって新聞のって逮捕だよ


「大人とはそういうもんだ」

「KKさんにチクったる」

「うっ…。君のほうが大人げないじゃないか…」


大人は大人でもKKさんとチェインさんは優しいもん
少年も常識人だし

…一応、一応な?一応アイツも紳士だし…?

一応だからな!!


「後でお菓子作ってやるからKKには言わないでくれ」

「…!」


お菓子!
それを聞いてガバッと体を起こす


「まじで!ミスターお菓子作れんの!?」

「作れるさ。ケーキにクッキー、ガトーショコラ、それとタルトやプリンなんかも作れる」

「プリン!プリンがいい!!」

「オーケー。交渉成立だ」

「やったっ!!」


プリン!プリン!
テンションあがる!

たのしみだなー


「(へぇ、アリーが言っていた通りだ)」


────
────────

『まずは、バズの好きなものと嫌いなものについて知りたいんだ』

『はーい!好きなものならアリーわかるよ!あのね、バズはお菓子が大好きなのー!』

『お菓子?例えば?』

『んーとね、ケーキとかクッキーも好きだしぃ、ガトーショコラも好きだって!』

『へぇ…。アリー、バズが一番好きなお菓子わかるか?』

『一番好きなお菓子?うーん…前にドーナツ作ったらおいしいって言ってくれたしぃ、タルトも…』

『え?君が作ってるのか?』

『うん!だってバズが大好きだから、アピールしようと思って!!』

『……ミス・クラレンス、どういうことだ?』(小声)

『アリーはバズのことを男性と認識しているようで…今ではバズのフィアンセになるために努力をしています』(小声)

『本当のことを話したらどうなんだ…』(小声)

『しかし…バズも男性と認識されているとは思っていないようで、アリーが好きと言ったらバズも好きだと言ってしまっていますし、本当のことを知ってしまうとあの子がショックを受けてしまうかと思って…』(小声)

『はぁ…これは手強い敵が出来たな』(小声)

『そうですね(苦笑)』(小声)

『あー!そういえばね?バズにプリンを作ってあげたことがあって、その時が一番嬉しそうだったしおいしそうに食べてた!』

『じゃあバズはプリンが一番好きなのかな?』

『うん!そうだと思うよ!!』

────────
────


「(まさかアリーがバズのことを好きだとは…思わぬライバルが出てきたもんだ)」

「なぁミスター」

「ん?」

「なーんかどんどん話がずれて忘れてたんだけど、本題って何?」


プリンに気をとられてすっかり忘れててた

引きずられながらつれてこられたんだもん
それなりの内容なはず

「あぁ、そうだった。僕も忘れてたよ」

「俺をつれてこさせたくせに」


あぁ、そうだったね。ってなんだよ!
僕も忘れてたよってなんだよ!!

あーもー俺やだ!


「悪かったってバズ。そんなむくれるな」

「ふん!ミスターなんて知らない」

「…プリンもうひとつ追加してやる」

「許す」

「ありがとう」


プリンもう一個追加だって!

もう俺考えただけで幸せだよ
今すげー頭ん中ふわふわしてる


「それでバズ、本題なんだが」

「んー」

「好きなタイプを教えてくれ」

「んー?」
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