雪の雫

□5.6話 番外編
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〜個性の特訓〜

『さてさて、個性を使えるようになったとはいえまだ使ったことないんだよねー…ひとりでするのもなー…』

学校が終わり、家でうーんと唸りながら考えた。

『…さっき隣帰ってきた音したよなー…
一回頼んでみるか…』

そう、さっき相澤先生の家のドアが開く音がしたのだ。個性を使うにしても相手がいないとわからないので相手がほしかった。思い立ったら即行動で、ガチャリとドアを開けては相澤先生の家のドアをドンドンとノックした。

「…なんだ?」

中からめんどくさそうな顔をして相澤先生が出てきた。

『しょーちゃん先生…おねがいします!個性の特訓付き合ってください!』

昔のよしみで相手をしてくれるかを賭けて、名前を昔のように呼びお願いしてみた。

「…」

『しょーちゃんせんせ?』

すると、目を見開いて相澤先生は固まった。
一方相澤先生は、昔紅の世話していたときに妙に懐かれ、絵本を読むたびに“しょーちゃんせんせ”と呼ばれたことを思い出し、懐かしさから固まっていた。

『?』

「…あぁ…するか」

『やった! 

固まった理由がわからないまま、承諾を得られると嬉しくニコニコ笑った。
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