噂の相談部
□噂の相談部6
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帰りに桐皇学園に寄った私は、迷子になりながらやっとの思いで体育館へと辿り着いた。
休日だから人がいなかったんだよ!!
『こんにちわー桜木桜木で「桜木ッ!!!!」ごはっ』
ピンク色の物体が飛んできたと思ったら我が親友さつきだった。
『さつき…………苦しい…………』
さつきの胸で窒息しそう……
桃「あ、ごめん!テツ君から内容聞いた?」
『体育館に女の人が出るのーって事しか』
桃「そっか、じゃあ話すけど……桐皇バスケ部の部員を紹介します!」
『いや、いいよ……別に』
これ以上バスケ部の知り合いが増えたら最悪だ。
桃「良いから!!」
と私の腕を引っ張って青峰以外の4人の所に連れて行こうとした瞬間
「 …………は……………………よ 」
微かに聞こえた女の人の声。
桃「…………桜木、この声だよ」
桃「なんて言っているか分かんないくらい、小さい声なの」
桃「しかも、こうやって盛り上がろうとしていると・・ね」
『私にも見えないのは無理』
桃「お願いッ!!」
目の前で手を合わせているさつき。
可愛い・・・・
『分かったよ・・・・』
バッグをステージに置いた瞬間
「 ……ワタシノ、ステージ………ヲ 」
「 邪 魔 す る な 」
目の前に出てきた髪の長い女の人に驚き
『うりゃァァァァァァァァ!!!』
恐怖のあまり、近くに転がっていたバスケットボールをぶん投げた。