少女じゃないもんっ!

□2話
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2年生になり、1cm伸びました。
そんでもって、たかはしの右隣に山崎、左隣に私だ。
・・・・学園長!!!!絶対私達に預けたでしょ!!手に負えないからって!!

「いやぁ〜!皆で仲良く同じクラスか!」
良かったよ。と言うが此方はまた1年お前の暴走を止めなくちゃいけねぇんだよ!
察して!!担任は1年と同じねずみ先生。

1年間の予定表が配られた。
林間合宿あるんだ。2年生、行事色々あるな……
「はッ!?」
「どうしたの八代ちゃん」
2年生になってからたかはしから、「さん」から「ちゃん」付けに変わった。どちらかと言うと名前の方が反応しやすいが、まぁそんな事よりも
私、女友達いなくね?
去年殆どたかはしと山崎の3人で過ごしていたから……
どうしよう!!!!!今から間に合うかな!?辺りを見渡すがよくよく考えれば時代が時代。女子の比率は比較的低い。
「・・・・・うん。」
大丈夫だ。きっと大丈夫。林間合宿辺りで仲良くなれば……何故だか謎の自信に包まれている自分がいた。

























林間合宿の時期になりました。
何か、崖登らされた。学校の前の崖を。
因みに、林間合宿する時は他の学年は休みだ。学校で寝泊まりだもん。
一番に登りきった私。うん、父が言っていたが神様は運動能力が高いらしく今世は強くてニューゲームだね。
けど身長がちょっと……あれだったな!
ふと、校舎を見る。いつもは生徒達がいっぱいいたから気付かなかったがいないとなんか
「妖怪とか出そうだね」
「僕ら妖怪だけどね」
次に登ってきた山崎に突っ込まれた。
そうだよ!妖怪だよ!何まだ人間感覚で言ってんだよ私!
「けど、幽霊とかの類いはいそうだよね」
「あぁ……確かに」
「え?幽霊がいるの?カイボー出来るかな!?」
問題児が颯爽と現れた。そしてこの発言だよ。
「多分たかはしの狂喜ぶりに幽霊も逃げるかもしれないね」
「え?」
自覚無いのが一番怖いんだよね。


「よし、全員登りきったな!“今日は”これで終わりだ。あとはゆっくり休め。部屋割りは……男子が参年肆組、女子は参年弐組の教室を使え。風呂は男子は1階、女子は2階を使用。飯の時は放送で言うから体育館に集合以上だ。何か質問あるか?」
ないでーす。や早く休みてぇとか色々聞こえた。
「なら解散」
呆気なく解散し、普通にいつものメンツと一緒に階段登って普通に別れた。
「んじゃ。女子此方だから」
「うん、また」
・・・・慣れって怖いね!!!クラスの女子と話そう話そうって目標にしてたのに結局は普通になんの躊躇もなくたかはしと山崎の3人で上がってきたよ!
胃が痛む……女友達出来るかな。
教室の扉を開けて教室に入ると数少ないクラスメイトの女子が

「や、八代さん!そ……その……」
頬が赤くなってモジモジしている女の子……くそっ!可愛いなおい。じゃない……たかはしか山崎の事好きな子か?
たかはしは、見た目は良いが現代でいうサイコパスだからな。まぁそういう人がいいっていう人もいるからな。他人の恋路を邪魔する事はしないから安心してね。
山崎は……面倒見がいいからね。けどたかはしに対して容赦はしないよ。性格はイケメンで普通にモテるからライバル多いよ注意してね!
――と、胸中で思っていたが斜め上の質問がきた。

「八代さんがたかはし君をお姫様抱っこしたって本当!?」
「・・・・・・何で知ってんの!?いや、違う!み、未遂だ!未遂だよ!」
「み、未遂……そうだよね!流石に八代さんでも出来ないよね!」
凄い子がきたよ。てか何でたかはしをお姫様抱っこしようとした情報知ってるの?あれは・・・はッ!
「佐藤ー!!!!お前か!!」
教室の扉を開け、肆組の方へ叫ぶ。
「ヤベェ!!」という声が聞こえたがまぁあとから絞めるとしよう。
まずは、誤解を解かなければ。



「あのなんというか……その、長くなるけど」
あれは去年のある放課後の時だった。
山崎はねずみ先生に呼ばれ教室には私とたかはししかいなかった。
不意に肩を回すとなってはいけないゴキョという音がなる。
「え………」
自分の肩に絶句した。ババアじゃん私の肩。まだピッチピッチの10代だよ。老化は早いって……。
「今凄い音が鳴ったけど大丈夫?」
揉んであげようか?僕上手いよ?と言われたのでお言葉に甘えてやってもらった。確かに上手かった。
「八代さん固い〜!10代でこれじゃあ……ヤバイよー」
えー、嘘でしょ。何が原因・・・?
ふと、頭を過った。
「お米様抱っこ!!!」
「・・・?おこめさまだっこ?」
「あー、いつもお前を運んでいる感じよ」
「あぁ。僕も男子の平均身長以上あるし八代さんが持てても身体に負担は掛かってたんだね」
「そうだね……お前がそこら辺にいるひ、妖怪に手を出さなければ済む問題なんだけれども」
「それは無理なお願いだね」
なら、肩に負担が掛からない方法か……。
「お姫様抱っこ?」
「え?誰が?」
「私がたかはしを」
「・・・・八代さんそれはちょっと……」
プライドか?まだプライドというものが存在していたのか……常日頃私にお米様抱っこされてた奴が何を言うのだ。
「物は試しだ!大丈夫これでも私強いから」
「知ってる。僕が心配しているのは身長的に大丈夫?って事で」
あぁ……そっちか。身長が低い分手足も短いからね。
「身長的に大丈夫だったらいいの?」
「うーん……まぁ、人命救助って思えば」
いいのかよ。あと人命救助って。
というか山崎遅いなーと思い扉を見ると唖然として立っていた山崎と佐藤がいた。
「何してんの?」
突っ立って。
「いや、此方の科白。え?八代がたかはしをえ?」
どっから聞いてたんだよ。
「やったの?お姫様抱っこ?」
「いや?身長的に足りないから諦めた」
山崎に溜め息つかれた。何で?
「あと、たかはし君はずっと何してるんだい?」
「え?八代さんの肩から変な音聞こえたから揉んでるだけー」
その後何でか分からないが山崎に怒られた。

「っていう事があったの」
だから未遂。身長的に足りなかったから。
女子が黙りこんでしまった。何故に?

「は、破廉恥な!!」
・・・・一瞬意味が分からなくなったがあぁ、時代だな。マッサージ感覚で受けてたから別にセクハラ!とかはならないし。
「本人同意だから」
だから山崎も怒ってたのね。納得納得。

「八代さん……いいえ!綴ちゃん!」
「簡単に男の子を許してはいけませんよ!いいね!」
あと今日から友達よ!と言われたがごめん君の名前は?交流してたのたかはしと山崎と佐藤しかいないから。
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