手違いで男になりました!

□入学式
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桜がひらひら舞い落ちるなか。
私いや、俺は男のふりをしながらいけないとかあの団長ぜってぇ殺す…。

そう思っていると後ろからころころ笑うやつが抱きついてきた。

「まぁまぁ団長も悪気ないんだし?面白いからいいじゃん?」
「お前…。楽しそうだな?」
「えっ、正直こっちのほうが好きだから僕的にはらく〜」

そう言ってるのは甲崎 明菜(こうざきあきな)また同じく劇団に入ってるやつだ。原始名は紅葉と呼ばれてる。団長が一人だけだと寂しいだろうから明菜を選択したんだが。

「まぁフォローの仕方が間違ってるよね〜」
「間違いすぎだろ…。」

そう、明菜も同様男装している。

甲崎 秋(こうざき しゅう)として通うらしい。まぁ俺たちはもとから男装とかしてるから慣れてるけど劇団に行けないのはつらい。

「バレないようにしましょうな☆」
「当たり前だボケぇ」

こうして私の心配な学園生活の始まり〜





ーーーーーーーーーーーーーーーー
「いや〜面白かった面白かった♪」
「ほんとなんでもありだなこの学校」
「そこがまた面白い♪」
「はいはい。」

楽しい学園長の話を聞き終わりクラスに向かっている。俺はSクラス、明菜はAクラスだ。見事に別れたが部屋も違うらしい。寮制なのはきついけどまぁ選んだ道だ仕方がない。そうこうしているうちにAクラスについたので明菜と別れる。


ここがSクラス…。
さてまぁ行きますか…。


ガラッ

扉を開けると人は五分五分にいた。まだ来てない子もいるだろう。席を確認して向かう。席に座ろうとすると。

「おや、可愛いお坊ちゃんだ」
隣を見ると綺麗な長髪の男がいた。確か名前は…。
「それは誉め言葉に受け取っとくよ
神宮寺レン君w」
「誉めたつもりなんだけどなぁ」

レンは笑い冬華も笑った。
それから軽い自己紹介をして、前を見た。レンは面白いオモチャを見つけたみたいに冬華を見ているが仕方ないと思い黙って前を向いている。

ガラッ

扉が開いたら先生が入ってきた。
あれは…。

「Sクラスを担当する。
日向龍夜だ。」

まぁなんということでしょう。
こんな私が悪運強いなんて思わなかったわー

冬華はげっそりした顔をしたが日向先生は気にせず話を進める。
そして、学校の仕組みを話している。

・恋愛禁止なこと
・歌手コース作曲コース
・そして、気を抜いたら落とされる

「えー初日そうそうテストがある。
作詞は歌手コースがやってくれ。相手はアミダくじで決めといた、確認して各自打ち合わせしといてくれ。」

今の私は悪運強いからなー。

まぁけど…。


『障害があるほど楽しいだろ?』

ふっ。

あぁそうだな。ナオ。

冬華は微笑みながら試練の門をくくった。

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