夢小説

□亀と恋より魚としろ
1ページ/2ページ


俺はゼバーだ。
ミュータジェンとかよく分からねぇ緑の液体を被りブラットフォードと一緒にミュータントになっちまった魚のな。

マスターのお陰でバグスター・ストックマンに足を作らせて俺は足を手に入れた。

地上にも出れるようになった。

地上に出てつい視界に入る相手が居る。
タートルズと一緒にいるオクトーバー……。

黒い長髪に緑の目をした女だ。
マスターに操られていたがどうした事か裏切り行為に走り水攻めに合い挙げ句逃げる際に右腕が俺の爪に当たり負傷した

俺が悪い訳じゃねぇが……傷を作ったのは分かりねぇ。


正気に戻ったオクトーバーに会って思った……


正気に戻った方が良い女だと……


操られていた時は上から目線に感じたが今が最高だ。




今夜もマスターのためにタートルズを倒しに行く準備を個室でしていると俺が大っ嫌いなアイツが現れた。


「よっ!ゼバー!」


前髪の分け目だけ白く他は黒い髪で短髪のサソリの尾っぽを持った半ミュータントのガゼットだ。
性格と態度がムカついて仕方がねぇ
俺の足が仕上がったあとに来やがった。


「おお〜、なんだよ!その大っ嫌いアピールよぉ!!」

「うるせぇな。黙れ!」


コイツに関わると良い事がねぇ
いつもおちゃらけててマイペースで何がなんだかよく分からなくなる

「でよぉ〜オクトーバーが気になるだろう??」

「はあぁ?」


コイツ!!ムカつくが当たっている。
こちらをニヤ付きながら見て得意気な表情を見せる。


「よぉぉぉぉし!!!俺が亀4匹相手にしてやるよ!!で、その間ゼバーは告白!」

「はぁ!?何言ってんだ!?テメェ!!」


思い込みにも良い限度があるがコイツは確信犯だ。
冗談じゃねぇ!!なんでこんなサソリ野郎に!!……いや、野郎じゃねぇの忘れてた


「今夜出んだ!!決行だあああ!!!」

テンポよくヒョイヒョイ決めやがって!!
イライラする……でも、悪い気はしねぇ

コイツがうまくやれば……



+++



ビルの屋上の上でタートルズを見つけた。
そして、オクトーバーも一緒だ
胸くそワリィがガゼットが先に見つけやがった。
ブラットフォードにはうまくガゼットから話したらしい。
なんだかんだ、準備万端だな……
サソリは夜行性だ。獲物が近くに居れば活発になる。


「よぉーーー!亀ちゃーーーん!!俺と遊ぼうぜ!!」

「タートルズ今日こそ覚悟しろ!」

アイツとブラットフォードとフットが先にタートルズの前に現れるといつもなく身構える。
よっぽどガゼットが強敵と見ているみたいだ。
俺は別のビルの屋上で待機


「ラファ!ガゼットの尻尾の毒に気を付けろ!!」

「分かってるつーの!レオ!」

「ドナ、マイキー、オクトーバー!援護を!」


「「『了解!(はい!)』」」


指示を出す青いハチマキがガゼットはそれを意図も簡単に崩す。

尻尾をタートルズの首を巻き付けて身動き取れないようにし
残されたオクトーバーを俺が居る別のビルの屋上に蹴り飛ばす。

『ひゃ!!!』

なんて雑な事をしやがる!

俺が居るビルの屋上にオクトーバーが降ってきて俺は抱き止める。


細い腰……何食ってんだ?


『んっ……ゼバー、さん?』


不思議そうな表情で俺を見てくるオクトーバー
そりゃ、そうだよな。なんでココに居んだって顔するよな。


「悪く思うなよ……お前と二人きりになりたかったんだよ……」

『わ、たし……ですか?』


まだ、不思議そうな表情のまま俺を見る。
たくっ、まぁ……ガゼットには感謝してやるか
オクトーバーは俺に怖がっている様子はない。
だが、相変わらずの挙動不審ぶり

警戒の一つや二つするかと思ったんだけどな


『あの、ゼバーさん……ごめんなさい!私、ラファエロさん達のフォローしないと』


謝って俺から背を向けるオクトーバー
おいおい、待て!!
しかも出てきた名前がラファエロか!

ビルの柵に手をかけた瞬間に俺はその腕を掴む。
ビックリして振り向くオクトーバー


「話聞けよ」

『ゼバーさん……』


さっきからゼバーさん、ゼバーさんって……くすぐってぇ
さん付けなんざ、された事がねぇ


「お前は亀と魚……どっちに恋するんだ?」


『へっ?……』


俺らしくもねぇ
だが、オクトーバーは瞬きして言った言葉を完全に理解したようでみるみる顔が赤くなっていく。


『えっ、あっ……そ、そのー……』

「面倒なヤツだな」

『す、すみません』


あわてふためくってまさにコイツだなぁと思ちまう
なんでだか、目の前に居るコイツは無性に好きでたまらない。


「お前、ラファエロが好きか?」

『へええぇぇぇ!?……あっ、い、いいえ……』

あ〜あ〜、態度でまる分かりやっぱりラファエロか……
でも、コイツの性格上じゃ……片想いって所か
まぁ、悪くねぇ

俺はオクトーバーに顔を近づける
目がうまく合わせる事が出来ないコイツに一言


「……亀と恋より魚としろ」

『……ぜ、ゼバーさん//』


目を潤ませてこっち見んなよ。
いや、見させてんのは俺だけど……


「どうなんだよ?魚と恋はしたくねぇか?」

『あっ、え、っと……///』


頬も赤かったが耳まで赤くしやがって……
可愛いしか出てこねぇ

言葉を待ち続けていると俺とオクトーバーの居るビルの屋上にガゼットが降ってきやがった。


「ゼバー!ワリィ!雰囲気ぶち壊し!!!」

「うるせぇ!何やっていやがる!」

「しゃねーじゃん!!ここまで飛ばされてきちゃったんだからよ!!!」


まだ、答え聞いてねぇんだぞ!
俺は舌打ちしてオクトーバーを見る。

早く答えを!!!


「ま!今回は告白だけで!オクトーバーの気持ちはまた今度にしようぜぇ!!」


出たよ!!またヒョイヒョイ決めやがって!!
睨み付けるがガゼットは得意気な表情。

この野郎とつくづく思う!


『ぜ、ゼバーさん……』

「なんだよ!!」


怒鳴り散らしちまったがオクトーバーはこちらを見てる。

『す、すぐには答えが……出せないので……こ、今度で、も……』


その言葉で俺は正直ホッとしちまった。
コイツの性格ならごめんなさいがすぐに出るかと思っていたからだ。


「……待ってるぞ」

『あっ、はい……』


悩むだけ悩め!
振り向かなかったら無理矢理振り向かせて俺のモノにする。


「ゼバー!タイムリミットだぜーーー!!」

「テメェはうるせぇんだよ!!!」


俺はオクトーバーの前から居なくなった。


お前はどうするんだろうな……


亀かそれとも魚か……


終わり


オマケ→
ガゼットがオクトーバーを別のビルの屋上に蹴り飛ばした後

ガゼット「楽しいお遊びしようぜぇ!」

レオ「やめるんだ!ガゼット!」

ラファ「たくっ!」

マイキー「ねぇねぇ!オクトーバー大丈夫かな?」

ドナ「僕も心配!」

ガゼット「まぁまぁ、そこは置いておこうぜ?」

マイキー「なんで?」

ガゼット「なんでって……オメェ等さぁ〜ねぇ〜!」

意味心的に頷くガゼットを見てラファエロは何か足りないのに真っ先に気づく。

ラファ「おい!!!フィッシュフェイス居ねぇぞ!!ドッグボッコは居んのによ!!!」

レオ&マイキー&ドナ「「「えええええええええ!!!!!!」」」

ガゼット「つーわけよ!!良いじゃんか!大事だぜ?」

ラファ「大事なわけあるか!!(まさかコクってんじゃねーだろうな!!/←何か察した)」

ガゼット「楽しみだぜ〜(ニカッ)」

ラファ「隙あり!!」

隙だらけになったガゼットを力の限りで蹴り飛ばしゼバーとオクトーバーが居る
ビルの屋上まで飛ばされるのであった。

「ゼバー!ワリィ!雰囲気ぶち壊し!!!」


そして、答えは聞けなかったのであった。



更にオマケ↓

ガゼット「いやぁ〜ゼバー惜しかったな!」

ゼバー「何が惜しかったんだよ!!」

ガゼット「別れの際にチューしてやれば良かったじゃんか!!」

ゼバー「はぁ!?//」

ガゼット「きっとイチコロだったぜ!」

あとがき→
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ