夢小説

□君は誰よりも優しいよ(ニック亀)
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ラボでボクは大きな欠伸をして時計を見る真夜中だ。


真夜中だけどとてつもなく甘いモノが食べたい


でも、冷蔵庫の中に何もないかもしれない。
大体はマイキーが食べちゃってるから


期待なしで調理場にある冷蔵庫に向かう誰もいない……


前回はオクトーバーが居たけど今回は居なかった
ちょっとガッカリするボクがいるけど冷蔵庫の前に立って扉を開けると

「ん?」

目の前には美味しそうなパフェ!いや、美味しそうなじゃなくってすごく美味しそう
よくネットで見ている地上でありそうな!
チョコレートと生クリームをふんだんに使った豪華な逸品だ!!


気づけばパフェの前に折って置いてある手紙があった
ボクは折られた手紙を開くと文字が書いてある。



とても綺麗な字……



「何々……あの時はありがとうございました。いつもメカや発明をしてくださいまして大変助かっております。良ければ……パフェ食べてください」


オクトーバーより……


えええええっ!?


ぼ、ぼぼぼぼぼぼぼ!ボクのために!?
こんなに美味しそうなパフェを!?


そう言えばパフェのレシピ知りたいって言って教えたなぁ

ピザギョウザもそうだったけど彼女料理上手いからなぁ
しかも、ボクのためだけにこんな美味しそうなパフェを!!
二回言っちゃった!!


「嬉しい……」


軽い足取りでパフェを持ってラボで食す。
一口、口に運ぶ

「ん〜〜〜!!!美味しい!!!」


ましてやボクのためだけに作ってくれたパフェ!
あ〜美味しい……頭を使ったあとの甘いモノがこんなに美味しいとは!!!


「幸せ〜」


喜んで食べていたらいつの間にかパフェは食べ終わってしまった。
もっと味わいたかったけど残念。


食べ終わったパフェの皿をボクは珍しく調理場にある洗い場に持っていく
すると水が入った透明なコップを口に流し込んでいるオクトーバーの姿があった


お礼言わなきゃ!!


「オクトーバー!」

『はっ!……ドナテロさん』

ビックリしてこちらを振り向くオクトーバー

いつも通りの反応!

前回のあの甘えると言うかあれはどこに行っちゃったんだろう!

「パフェありがとう。すごく美味しかった!!」

『あっ、はい……良かったです』


こんな真夜中にオクトーバーはちょこちょこ起きているみたいだし……

これも実は知っていた。

不眠症気味なのかな?


「どうしたの?眠れないの?」

『あっ……はい。』


オドオドするオクトーバーの姿を見て思う。
目の保養だなぁ〜って思ってしまうボク

そんな事は置いておいて!


「ちょっと待ってて!」


『あっ、はい。』


ラボに戻ってすぐに戻ってきたボクは彼女に薬を渡した。


「コレ、ボクが調合した薬なんだけど良かったら」

『あ、ありがとうございます……』


ボクの手の上にある薬を恐る恐る受け取るオクトーバー。
極度の人見知り……治ったらきっと今と雰囲気代わるんだろうなぁ〜なんて思う

するとオクトーバーの方から口を開いた。


『ど、ドナテロさんは、だ、れにでも優しいですよね……?』


「ん?ボク?」


彼女の言葉から優しいと言った言葉にキョトンとしてしまった。
自分の性格……分かっているようで分かりきれていない。
優しいと言うより世話焼きな方かな?


「そんなんじゃないよ……オクトーバー……君の方が誰よりも優しいよ」


『……えっ?……私が?……』


優しくオクトーバーに言うとすごく意外そうな表情を見せる。


彼女はいつも……


私なんか……とか


私なんて……とか


自分を卑下し過ぎな感じがする


だけど、彼女には誰にも真似が出来ない優しさがある!


「だから、自信持っていいんだよ。ボクはずっと君を見ているから……」


『ドナテロ、さん……あ、ありがとう、ございます//……』


頬をほんのり赤くしてちょっと嬉しそうな表情を伺わせる。


あ〜ごめんね。エイプリル……


今は浮気させて……


オクトーバーが最高に可愛いんだ!!


はっ、ボクって本当はどっちが好きなんだろう!?


てか、浮気ってボクどうかしてる!!!


『ドナテロさん?』


「いや、なんでもないよ!!!」


正気になれボク!!!


色々考え込んでいるとオクトーバーが声をかけてくる。


『あ、あの、……眠れなかったらドナテロさんの、ラボに行っても良いですか?』


「ラボに?……」


ほあああぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!///;


お、落ち着けボク!!


そういう意味じゃない!!!


オクトーバーはそんな意味で言った訳じゃない!!!


『あ、だ、ダメでしたらダメで大丈夫ですから……』


「全然!!!寧ろウェルカム!!!」


真夜中でボクは一人騒いじゃったけど彼女との距離が少し縮まって嬉しいと感じた。


その後、オクトーバーは薬を飲んだのは良かったんだけど


『……スゥ』


ラボに来てボクの肩を借りて彼女は寝に入ってしまった
ボクは彼女の顔を何度も見てドキドキが止まらないまま朝を迎えてしまった。



終わり



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