夢小説

□君の事が心配なんだ!(ニック亀)
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ボクはいつも通り研究に没頭していた。

頭をフルに使って長時間が経ってもう深夜だ。

みんなが寝静まっている時間帯にお腹が空いたのと

喉が乾いたからラボから出てきて冷蔵庫がある調理場に向かって歩いていた。

調理場に誰かがいる……


オクトーバーだ。


黒髪の深い緑の瞳をしている彼女……


最初から気にはしていた。


だって、物静かすぎるんだもん……


いつも距離を置いていて寂しそうにしているから視界につい入れてしまう


ボクは気付かれないように遠くからオクトーバーを見ていると顔色が悪く様子もおかしい……


頭に右手をそえて苦しそうな表情を見せる……


頭が痛いのかな?


見続けていると目を強く瞑り左手も加わって両手で頭を抱えて左右に頭を振る


叫ばないように声を抑えているのが分かる


オクトーバー……


『っ、う、ぐぅ……!』


バランスを崩して床に倒れる。
ボクはもう見ていられずオクトーバーに近付いて肩を揺さぶる。

「っ!……オクトーバー!!」

『んっ……っ!』

意識が遠退いていくのがひしひしと伝わる。
ボクはとっさに抱き寄せて強く強く抱き締める。



遠退かないで!


遠退かないで!


心の中でそう必死に言う。


『…………ドナ、テロ……さん……?』


ボクは慌ててオクトーバーの顔を見る。
まだ、朦朧としているみたいだけど大丈夫そう……。

「良かった……」

胸を撫で下ろすとボクはオクトーバーを抱き締めているのに気付き彼女を解放する。


ボク、なんて事しちゃってるんだろう……


『……すみ、ません』

「ううん。気にしないで」


謝るのはボクの方なのに先に謝るオクトーバー……


きっと、洗脳されていた後遺症が残っているんだと思った……


それに気になるオクトーバーの身体……


エイプリルと抱き合ったりした事あるから感じる事

ごめん!!エイプリル!!オクトーバーの方が腰細い!!!


あんまり食べないのは知ってた。

ボクもあまり食べないから


そんな事を考えていたら彼女の方からボクの腕の中に入って……えっ!?!?


「ど、どうしたの?まだ、具合悪い?」

『いいえ……ごめんなさい……少しこのままに……させて下さい……』


心臓がバクバクしてしまう!
極度の人見知りのオクトーバーがどうしちゃったんだろう?

『……ドナテロ、さん……とても暖かい……』

「……うん。だって、生きてるだから当然だよ」


きっと、甘えたいのかも……

ボクが微笑むと安心したみたいでボクの腕の中にゆっくり目を閉じた。




翌日、彼女に聞いたらシュレッダーの姿がフラッシュバックしたらしい

脳に直接問いかけられるような感覚みたいでここに来てから真夜中にちょこちょこあったみたい


オクトーバー、真夜中でもボクが起きていれば呼んで!!

寝てても起こして!



だって、ボクは君が心配なんだ!


終わり


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