夢小説
□隣に居てやるよ(ニック亀)
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「まっ、オクトーバーがあの表示に気づかなかったら俺様達今頃美味しく調理されちまってるだろうよ」
ナイスフォローと言った雰囲気でオクトーバーに向けると少々嬉しそうな表情が伺われる。
言われた事ないんだなと感じる。
「何一人で好感度あげてんだよ……」
不機嫌そうな表情でゼバーはトゲトゲしく小さな声で言った。
「取り合えず、移動してレオ達と合流しねぇとな」と言って移動する三人。
白い壁一面に広がる道を歩くラファエロ、ゼバー二人並んで歩く中オクトーバーは1メートルぐらいの距離を置いている。
ラファエロ、ゼバーは気になって仕方がない。
二人は同時に言い出す。
「「距離とりすぎだろう!!!」」
『Σへっ!?;』
彼女なりの気遣いだった。
二人の隣に居るのは良くないと思い距離を置いていたのと極度の人見知りが居たら邪魔じゃないのかと感じたから二人だけの空間にした。
「お前っていつも距離置くよな!?置かなくって良いんだぞ!あぶねぇから隣に来い!」
「そうだ!!距離置き過ぎだ!!休戦中なんだ!助けに行きにくいだろう!こっちに来い!」
ん?とラファエロとゼバーは互いの言葉に違和感を覚えた。
もしかして?と言った感覚になる。
オクトーバーは二人に言われた通りにした。
左からラファエロ、オクトーバー、ゼバーと三人で横並びで歩く。
真ん中に挟まれているオクトーバーは二人の顔を見ながら勇気を出して今の気持ちを言ってみる。
『あっ、あの……す、隅っこに行っちゃダメですか?;』
「「ダメに決まってんだろう!!あぶねぇから!!」」
『は、はは、はっ、はい……』
同時に言われて形見が狭くなる。
ましてや、真ん中に居るオクトーバー本人は信じられなかった。
ずっと、他人の後ろに居たはずの自分がどうしてしまっているんだろうとも思っていた。