TMNT(ニック亀)小説

□僕を助けるのは……
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僕は運が良くなかった……

フット団の悪巧みの情報を得るため廃墟になったビルの中で皆と別れた後にイモライザーと遭遇した。
どうしてイモライザーがここに居たのか分からない。


僕は一人で懸命に戦った……


でも……圧倒的な強さに僕は手も足も出なかった。


ボロボロにされて床に叩き付けられて最終的には首を絞められた。

ああっ、僕は終わりだと思い意識を手放そうとした瞬間

物音が聞こえ僕は誰かの腕の中で完璧に意識を手放した。









+++







僕が意識を取り戻し回りを見渡すと景色が代わって町中のビルの屋上だった。
まだ、頭がボーッとする僕の隣に温もりがある。





その温もりの正体は…………





「あっ???起きたか?」


居眠りしてたガゼットだった。


気付けば応急処置までしてくれてた

起き上がって身体を伸ばして僕の前に座る。
いつもの余裕な笑みを僕に向けてくる。


「あのイモリミュータント、ヤベぇんだから尻尾巻いて逃げちまえば良かったじゃねぇか!!」


僕の頬に人差し指で指してくる。
ボコボコにされた僕は何も言えなかった。

確かに逃げれば良かった。でも、マイキーやレオ、ラファの前に現れるよりはいいと思ったから……

正直、捨て身で戦った……


「なぁ、紫ハチマキ……捨て身で戦う時は今じゃねぇだろう……」


今、僕ドキッとした。
ガゼットが言っている事が当たったから。


どうして……分かるんだろう?


「ん?なんで分かんだって????」


聞いてみたけど……


「ま!!なんとなく!!!」


こんな身体の状態じゃなかったらコケてるのになぁ……

そう言えばどうやってイモライザーから撒いてきたんだろう……ガゼット……


「あ〜あのイモリミュータントな!!尻尾巻いて逃げてきたぜ!!!」


誇らしげにしゃべるガゼット……
イモリVSサソリか……見てみたかったかも……

段々意識がはっきりしてきたらふしぶしが痛くなってきた。
あれだけボコボコされれば痛むか……

僕の身体の状態を見かねてチクッと僕にサソリの針を刺してきた。
僕はムッとして睨む


「いやぁ〜ワリィ!!!痛そうだったし痛み止め刺してやったんだよ!」


痛み止めかと我に帰るとガゼットは急に僕をおぶり始めた。

彼に!!!……いや、彼女におんぶされるだなんて!!!

もう、お嫁行けない!違う!婿行けない!!!


「あっ???どうせ動けねぇんだし送ってやるよ!!!」


ニッと笑いながらビルの屋上を飛び越えながらマンホールを見つけて下に降りた。
さすがに道場まで行ってもらうのは悪くって近くまで……


なんでフット団なのに僕を助けるんだろうと思いながら……


笑いながらガゼットは僕の前から居なくなった。


「ドナ!!!」

「良かったよ!ドナ!」

「心配したんだぜ!この野郎!」

兄弟に心配されながら僕が帰ってきた事を喜んでくれた。


暖かくって……居心地が良い……


「ドナ、お前スゲェな!イモライザー片付けてよ!」



えっ?なんの話????


「ドナじゃないのか?イモライザー片付けたの?」


「ボク達ドナを探してて!それでボコボコになったイモライザーが居たんだよ!」


えっ?……じゃ、イモライザーを撃退したのは……



ガゼット????



じゃ、なんで嘘なんて……



なんで僕を助けたの……


なんで?……ガゼット……





終わり

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