TMNT(ニック亀)小説

□第3話
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「分かったよ。じゃ、マスターの口でいってもらう。」

そう言うとクリス・ブラッドフォードは懐から通信機を取り出しオクトーバーに投げ渡した。
すぐに聞けと言う意味だろう。
右側に付いているボタンを長押しする。

「オクトーバー……ゼバーとクリス・ブラッドフォードの任務の同行の許可は降ろしている。任務を遂行せよ」

声の持ち主は間違えなくシュレッダーだ。
二人の顔を伺いながら聞く。

『はい。マスターシュレッダー……』

通信機をクリス・ブラッドフォードに投げ返し受け取ったのを確認すると「行くぞ」と声をかけられ二人の後を着いていく。

隠れたままのミケランジェロは慌てふためいた。

「大変だぁ〜!!」

Tフォンを取り出してレオナルドに電話をかけた。
電話をかけている間が長く感じる。

《あっ、マイキーか?》

「もしもし!レオ?あのね!ビルの上で三人居てあっ、ボクも居たから四人で!」

電話に出たレオナルドにミケランジェロは言いたい事を言うがごちゃ混ぜ過ぎてレオナルドは理解が出来なかった。

《落ち着けよ!マイキー!》

「えーっと、えーっと!!ブラピーちゃんとゼバーがオクトーバーと一緒に何か悪いことするみたいで!!!」

やっと言いたい事が言えてレオナルドは《分かった!場所は?》と言うとミケランジェロは慌ててオクトーバー達の後を追う。
が、クリス・ブラッドフォードがミケランジェロの前に立ち塞がった。
状況が理解できずクリス・ブラッドフォードに捕まりゼバーがTフォンを取り上げる。

「助けたきゃ自力で探せ!」

《ゼバー!?》

電話越しでレオナルドの声が聞こえているがゼバーはお構い無しにTフォンをゴミ箱に捨てた。
ミケランジェロがTフォンを持っていない以上追跡は出来ない。

「くそ!!!」

レオナルドは悩んだ。
電話はなくってもドナテロの技術があればなんとなるかも知れないがフット団の居場所を調べるにも時間がかかる。
なんの任務かも分からない。

「落ち着いて。レオ」

「しっかし、マイキーは捕まるよな……」

ドナテロがレオナルドに肩に手を置いてあのてこのてと考える。
呆れながらレオナルドのTフォンを見る。
見ていただけのつもりだったラファエロはまだ電話が切れていないのに気付いた。

「おいっ、レオ……携帯切れてねぇぞ」

「そりゃ、そうだろう。相手が切ってないんだ。」

「じゃ、聞く耳たてて聞いてみな。」

ラファエロに言われてTフォンに聞く耳を立てる。
するとゼバーとクリス・ブラッドフォードとミケランジェロの声が聞こえてくる。

《クリブラちゃん!離してよ!》

《お前は囮だ。》

《さて!どうしてやるものか》

そして、足跡が聞こえる。
まさかと思いながらTフォンを持っている相手はオクトーバーと見た。

「彼女、もしかして僕たちに荷担してくれてるのかも!!」

ドナテロが言った。
その行動にレオナルドは首を傾げた。

「でも、彼女フット団だろ?理由は?」

「僕の見立てでは彼女の意識は栄えにあるのかも!!」

ドナテロは発言にますます分からなくなってきた二人は「「はぁ?」」と同時に言った。
分かっていない二人にホワイトボードをラボから持ってきて説明を始めた。

「彼女の本当の意識と操られている時の彼女の意識ようは2つある意識の中間に今の彼女の意識がある。」

ホワイトボードにペンで丸いのを2つ書き矢印を向き合わせその向き合わせた矢印の間に円を付けた。
「「ん、んん?」」余計にちんぷんかんぷんになる二人。

「だ・か・ら!!彼女は洗脳が解けかかっているって事!今なら彼女を助けられる!!」

今度はしっかり理解が出来てやる気が出るラファエロに冷静に頷くレオナルドだった。


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