TMNT(ニック亀)小説
□第3話
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オクトーバーと会ったあとからフット団クリス・ブラッドフォードにゼバーとの対決が増えた。
クランゲロイドの戦いも急激に増え苦労が絶えなかったが裏からオクトーバーが手助けをしていてくれた。
「ねぇ〜オクトーバーとは二度と会えないのかな?」
そう呟いたのは末っ子的存在ミケランジェロだった。
たわいもない話をしていた三人は互いの顔を見て反応に困った。
「マイキー、気持ちは分からなくはないけど彼女はフット団だよ?」
「え〜、ドナがオクトーバーは操られているって言ったじゃん!」
「あれはもしもの話!」
そう前回、ドナテロはオクトーバーは操られていると言った。
だが、確信がある訳ではないと言ったがミケランジェロはどうしても気になっていたようだ。
普段陽気でお気楽なミケランジェロが言うのは相当だ。
「ちぇっ」と不貞腐れながらスケボーを持ってとぼとぼ歩いていった。
「まさか、マイキーが一番に言い出すとはな!」
そう言うとラファエロが椅子の上に置いていた漫画を取り座って漫画を読み始めた。
頭を書きながらレオナルドはどうすべきかを考える。
「なぁ、ドナ。彼女を正気に戻す方法はないのか?」
「無くはないよ。ただ、脳波がどうかにもよる。大体正気になるのかも怪しい。」
メカの発明や壊れた機械を直したりはあるが脳波は波長を合わせるのも難しい事らしい。
顎に手を当て考え続けるドナテロ、挙げ句はぶつぶつと独り言を言い出しラボへ帰っていった。
一人取り残されたレオナルドは再び考え込むどうやって正気に戻すか。
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ミケランジェロは一人ニューヨークの夜をスケボーに乗っていた。
沈んだ表情を見せるが開き直りスケボーを楽しむ事にした。
たまたま左のビルを見ると一つの影が見える。
目を細めてジィーっと見ているとオクトーバーが空を眺めているのを見つけた。
「オクトーバーだぁ!!」
見れたのと会えたので喜んでいるとビルの屋上の策に追突した。
「痛い……」そう呟くとオクトーバーが居るビルの屋上に向かった。
一人でビルの屋上で星空を眺めている姿を見て隠れていたミケランジェロこっそりオクトーバーの素顔を一枚隠し撮り。
彼女と近くで会うのは二度目であった。
人間と関わりを持ちたくなるミケランジェロはオクトーバーに惹かれていた。
操られているらしいが正気に戻ったらどんな子なのか気になって仕方がなかった。
声をかけようと身を乗り出した瞬間、別の気配を感じて再び隠れる。
ゆっくり覗くと白人のクリス・ブラッドフォードと黒人のゼバーがオクトーバーの前に現れた。
オクトーバーはいつの間に付けたのか仮面をしている。
『……何のようかな?』
先に口を開いたオクトーバーは二人を見た。
何かばつの悪そうな二人はゼバーから口を開く。
「単刀直入に言う。今回の任務、お前にも加わってもらう。マスターからは許可は降りている。」
『…………断る。マスターから直接言われなければ任務に参加はしない。』
どうやらフット団の新たな任務に誘っているようだだが、オクトーバーはシュレッダーに忠実なようでゼバーの言葉には耳を傾けない。
ミケランジェロはとんでもない現場に何をすべきか混乱している。