TMNT(実写)小説
□第五話
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俯かれて首を傾げるレオナルドにドナテロは頬をつつく。
まだ、話の続きがあるんだけどと雰囲気を醸し出していた。
「エステルデ博士の研究データを見たんけど……見たんだけど……三年間、外にあったからデータが飛んじゃったみたい……」
先程のニヤ付きはどこに消えてしまったのか涙目になっていた。
一人やたら楽しみにしていたドナテロは後悔しかないようだ。
「あ、……ドンマイ。それはそうと道場の掃除当番……ラファとマイキーだよな……」
慰めつつもドナテロに真剣な目で聞いた。
掃除当番は毎日必ず誰がやるとか決めている。
「昨日僕たちで掃除したからそうだね。」
そう答えるとレオナルドの空気が変わった。
サボりだと分かり怒りがこみ上がっているようだ。
ドナテロは「あ〜あ〜」と呟く。
空気が変わったのを察したオクトーバーは困り果てた。
困った衝動で挙動不審に回りを見ていると天井付近の鉄パイプの上に二つの影が見えた。
噂されている二人はレオナルドの姿を見て出ていきにくくなってしまったようだ。
『……?』
そして、目があってしまったオクトーバーはミケランジェロが口パクで何かを伝えているが全く分からない首を傾げる。
「聞こえるわけねぇだろう!」
「そうなんだけど!!でも、まずいよ!!レオが本気で怒ってる;;;」
怒りをあらわにしているレオナルドには手がつけられない。
二人は大混乱だ。
「そうだ!今から道場の掃除に行って遅れちゃっただけどアピールすれば良いんだ!!!」
「マイキー!頭良いな!」
とっさに閃いたミケランジェロはラファエロに強引に頭を撫でられ道場に向かおうとするが……
「アイツ等サボっているから俺達で道場の掃除をしよう。」
「そうしよう。」
なにいぃぃぃぃぃ!!!!と言った空気になるラファエロとミケランジェロは「万事休す……」と言う。