TMNT(実写)小説
□第四話
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「エイプリル!彼女はオクトーバー・エステルデだよ!!!」
「えっ?……あの……えっと、サンフランシスコ・エステルデ博士の娘さん!?」
名前を聞いた瞬間にエイプリルは当てた。
タートルズは騒然とした。
「え、エイプリル……どうして彼女の父親の名前を?……」
レオナルドがそう口走るとエイプリルは真剣に話をする。
「ルネサンス計画……その時にエステルデ博士と私は会ったことがあるの。あなたたちもエステルデ博士の顔を見ているわ。」
四人は驚愕した。
スプリンターは小さな声で「やはり……」と呟いた。
「でも……覚えてないけど……」
「うん。悲しい……」
幼すぎたのだろうと思うドナテロとミケランジェロは覚えていないのに少々悔やんだ。
レオナルドは思い出そうとしたが思い出せなかった。
ラファエロはラファエロで思い出す気がなくこう言った。
「別に思い出せなくっても死にゃあしねぇだろう……」
確かにそうだが、覚えていれば手間はかからなかっただろう。
「ただ、エステルデ博士はルネサンス計画には参加してないの。だからエリック・サックスが引き入れようとしてた。」
「更に言うと……エステルデ博士は計画の全貌に気付いてた。」
またもや四人は驚愕し騒然とした。
エイプリルはルネサンス計画の時の画像が入ったカセットテープを取り出た
「エイプリル、それは?」
「クローゼットの奥にあったの。」
スプリンターがエイプリルの取り出したものに疑問を持ち聞くとエイプリルはカセットテープを再生した。エステルデ博士がエリック・サックスと一緒に研究室を回っている映像が流れた。
《エステルデ博士、研究を見てどう思いますか?》
幼いエイプリルがエステルデ博士に質問を投げ掛ける。
エステルデ博士は微笑みながら答えた。
《これまでにないぐらいの膨大な課題がある中、ここまでやるとはすごいと感じてます……》
エリック・サックスは照れくさそうにしている。
エステルデ博士はエイプリルの頭を撫でながら小声でこう言った。
《うまくやれば……解毒剤……どれぐらい作れるんでしょうね……》
またしても微笑んで撫でていたエイプリルの頭から手を引いた。
エリック・サックスには聞こえていないようだ。
《どういう意味ですか?エステルデ博士???》
《……いいえ、何も意味はないですよ。》
と映像はそこまでで終わった。