TMNT(実写)小説

□第四話
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「怖いぐらい頭がきれてる!!!」

「相当頭が良いのか……」

ドナテロが一番驚愕した。
そしてレオナルドは目が点になってしまっていた。

「うわぁ〜ドナが見せてくれた画像じゃ顔がイマイチ分からなかったけどオクトーバーのお父さんのイケメンだ!!!」

のんきなミケランジェロにエイプリルは皆の顔を見た。

「私がここに来た理由がコレだった訳。」

「そうであったか……」


スプリンターが頷く中、エイプリルはカセットテープを見せて納得する一同にソファーに寝かされているオクトーバーはゆっくり目を開ける。
誰にも気付かれていない状態で目だけを動かし誰が回りに居るか確認する。
そしてエイプリルが一番近いのを見て目をチュインと動かし即座に立ち上がりエイプリルの背後を取り動けないように首に腕を押し付ける。

「きゃっ!!」

急に捕まったエイプリルは一声上げた。
オクトーバーはまだ洗脳が解けていないようだ。

「ちょっと!ちょっと!ヤメてよ!オクトーバー!」

ミケランジェロが声をあげるも洗脳された状態では反応がない。
ゆっくり背を向けずに下がるオクトーバー、人質になっているエイプリルも一緒に下がざるえない。
洗脳されたオクトーバーは違和感を感じた。

レオナルド、ドナテロ、ミケランジェロ、スプリンターもう一人が居ない事に気づく。
次の瞬間、真横からラファエロが走って左肩でタックルをオクトーバーに喰らわせた。
エイプリルは上手く抜け出した。

タックルが強烈だったのだろう壁に頭を強くぶつけて倒れた。

「うっしぃー!!お返しだ!!」

ラファエロが誇らしげにしていると頭上に棒が降ってきた。

「いった!!」

「何してるのさ!!!エステルデ博士の娘さんだよ!?手加減してよ!!!」

「加減したよ」

言うだけいっていくと気を失っているオクトーバーの元へドナテロが駆け付けた。
ラファエロは小さな声でバツの悪い表情を見せ囁いた。
ドナテロはオクトーバーの動脈、脈拍を測る。

「頭を強く打ったみたいだけど……心配だなぁ……」

「せっかく、目が覚めたと思ったんだが……」

ドナテロ、レオナルドと言葉を続ける中エイプリルはゆっくり近付いてレオナルドの肩を叩く。

「大丈夫なの?……」

レオナルドは首を傾げる。
するとドナテロが口を開く。

「大丈夫。気になる事は……たくさんあるけど……」

気絶しているオクトーバーを見て意味深的な事を口走り再びソファーに寝かした

「さて、本題のUSBに入ろうか……レオ。」

レオナルドにUSBを出すように言ってドナテロはUSBを受け取りパソコンに差し込んだ。

「ドナ、そのUSBは?」

「エステルデ博士の研究データが入った……今や、手に入らない一品ww」

もう、嬉しくって仕方がないのか足をバタつかせていた。
次の瞬間、画面は代わり映像が流れ出した。

《オクトーバー、今いくつになりましたか?日記を読んで研究所に来てこの映像を見ているのでしょう……》

背景が白い部屋に居て椅子に座っているサンフランシスコ・エステルデが問いかける。オクトーバー宛に送った映像だろう。

「日記を見て研究所に来させるって……一体何を……」

「ひゃあ〜!スマート!」

ドナテロが真剣に考えているとミケランジェロはエステルデ博士の身体を見て女子ぽっく騒ぐ。
そのしぐさにヤバイ目で見ているとミケランジェロはウケないと認識したのかそのしぐさをすぐにやめた。

《オクトーバー……身体の調子はどうですか?最近、おかしいと感じていると思うのですが……》

《覚えてますか?6才の頃に注射した薬の事を……》

淡々と話しているエステルデ博士を見て何かを察する。
そして、その察した答えが出る。

《注射した薬は……身体活性化薬……》

パソコンの前に居たドナテロは思わず映像を停止させた。
そして口を開く。

「エステルデ博士は自分の娘に使っていたのか……」

「しかも、小さい頃にか……」

「自分の娘は実験台かよ!胸くそワリィ……」

一時停止している画像を見るレオナルド、内心は優しそうな人が実の娘を実験台として利用するなんてと思っていた。
ラファエロは怒りのあまりに壁にやつあたりした
ミケランジェロは深刻な空気に入れきれず。ふざけたいがふざけなれない。

そんな中、オクトーバーが再び目を覚ました。
寝かされているソファーに全く知らない天井を見てゆっくり起き上がり頭を手に当てた。

『……っ……ここは……どこ???』

知らぬ場所に周囲を見ていると一番乗りにミケランジェロが気付き「大丈夫?」と声をかけた。

『…………えっ?…………ええっ!?』

急に声をかけられカメの姿に驚いてソファーから立ち上がりミケランジェロから距離をとる。
その距離を取った先にはドナテロ、レオナルド、ラファエロが立っていた。

「オクトーバー、大丈夫だよ。」

ドナテロが立っている位置にオクトーバーの背をぶつけないように両手で両肩を優しく触れた。
触れられて驚き振り向いてまたカメが居て混乱した。

「僕はドナテロ」

「レオナルドだ」

「ラファエロ……」

「ミケランジェロ事マイキーだよ!チェキラ!!」

先ほどの話から皆はコロッと変わり淡々と自己紹介をするがオクトーバーは距離を取って物陰に隠れてしまった。
エイプリルの時とは違い驚きが強いわけではなく不安の方が強いようだ。

そのしぐさや様子を見てドナテロが声をかける。

「あ〜……ごめんね。もしかしたらだけど……人見知り?」

『…………は、はい……』

人の顔を見るのも怖いのか視界を反らす。
すると静かにしていたスプリンターがゆっくりと近付く。

「……オクトーバー……怖いと言う気持ちは分かるだが、思い続けているとやがて闇に飲まれてしまう。誰にも近付けず一人ぼっちなってしまう。」

『……』

スプリンターから発せられる一つ一つの言葉にオクトーバーはうつむいた。
タートルズとエイプリルはスプリンターの後ろ姿を見てやはりあのミケランジェロは「有り難みあるぅ〜」と言った。

「君は身を守れるほどの力がある。だが、今の状態で地上に戻ればフット団に捕まり再び洗脳されるだろう……一度地上から離れ我らと暮らすと良い」

『……えっ?』

スプリンターの思いもよらぬ発言にオクトーバーは目が丸くなった。
性格など把握されていないと言うのに受け入れられた事が信じられないようだ。
狙うかのようにミケランジェロは激しく頷いてこう言った。

「それが良い!うんうん!!!」

「「「黙れ!!!!マイキー!!!!」」」

それを見逃さない兄弟は突っ込んだ。
見ていたエイプリルは苦笑いしていた。

まだ、信じられないオクトーバーは勇気を振り絞りスプリンターに聞いた。

『あ、あの……なんで?』

「目を見れば分かる……辛かったのだろう」

驚きが隠しきれないオクトーバーはとっさにスプリンターに頭を下げた。
四人は互いに見て小さく頷いた。

エイプリルは微笑みオクトーバーに声をかける。

「オクトーバー」

『Σ!!!……』

声をかけられ一歩下がった。
そして、見れば分かる恐ろしいほど怯えていた。

エイプリルは唖然としているとタートルズは吹き出して笑っていた。

「僕たちも同じになるけど!!」

「笑えるな!!アハハハハッ!!!」

たくさん聞きたい事はあるが新しい仲間が加わり下水管に笑い声が響いた。

つづく……かな?
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