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□すぐにふっとうしてしまう
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「あの・・・さ」
「ひょえ!?」
突然、カイから話を切り出され、素っ頓狂な声を出してしまう小夜。
「ぶっ・・・なんつー声出してんだよ!」
「わっ・・・笑わないでよぉ!////」
真っ赤になった顔に、膨れた頬。
なんの効果もない、小さな抵抗。
「わりぃ。・・・んでさ。」
「うっ・・・うん・・・・・」
「今日、バレンタインじゃん?」
「えっ!!?あっ・・・う・・・ん////」
驚きで、大きくなってしまう声。
「その・・・・・チョコ、くんないの?」
「・・・え」
「欲しいんだけど・・・小夜からの///」
ほんのり赤く染まった頬。
照れからか、顔をそらし、頭をがしがしと掻く。
「ぷっ・・・」
「?」
「あははははっ・・・!」
突然、笑い出す小夜。
「なっ・・・!何笑ってんだよ小夜!!」
真っ赤な顔で怒られても・・・
全然怖くないよ。
「だってー!!あはははっ・・・」
「おいっ!///」
「ごめん!だって・・・カイ、かわいいんだもん!」
「はぁ!?///」
「ごめんね。」
目に涙を浮かべて笑う小夜。
そこまで笑うことねぇだろ・・・・・
「仕返し!」
「えっ?」
一瞬、何が起こったかわからなかった。
気がついたら、いつの間にかカイの腕の中にいて・・・。
そう。私は、カイに抱きしめられていた。
「どうだ!ざまーみろ!///」
カイの顔は見えないけど・・・
きっと今、真っ赤だよね?
「・・・・・まいりました・・・////」
私も、カイの腕の中でりんごのように真っ赤になってる。
声も、肌も、匂いも。
カイをまとっているものすべてで包まれて。
お風呂よりも、サウナよりも熱い彼の腕の中で、ふっとうしてしまいそう。
end...
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