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□すぐにふっとうしてしまう
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私が家に帰って、着替えを済まし、少しゆっくりしていたら、友達の家で遊んでいたリクが帰ってきた。
お父さんとリクには、夕飯前にチョコを渡した。
「カイのやつ・・・遅いなぁ。」
「そうだね、ちょっと心配。」
お父さんとリクは、帰りの遅いカイを心配している。
「ただいまー」
噂をすれば、なんとやら。
「カイ!遅かったじゃないか!心配したぞ!」
「そうだよ、カイ兄ちゃん!よかったぁ、無事で。」
ホッと胸をなでおろす二人。
「あのなぁ・・・ガキじゃねぇんだから=3」
はぁと大きくため息をつくカイ。
「とりあえず、着替えて来い。」
「おう。」
カイは一言返事をして、階段を登っていった。
「小夜!」
「え!?」
いきなり呼ばれ、振り向くとお父さんが「行け」と親指をカイのほうへつき立てた。
私は、なかば勢いで頷き、階段を登った。
「何?どうしたの??」
「いいんだよ、リク。お前はまだ知らなくて。」
リクは?マークを浮かべて、首を傾けた。
二階に上がって、カイの部屋の前に来たのはいいのだけれど。
この先、どうしたらいいのかわからない。
その時、ガチャと部屋のドアが開いた。
「小夜?お前こんなとこで何してんの?」
カイは、不思議そうに小夜を見つめている。
カイのまっすぐな視線に、思わず下を向いてしまった。
「小夜?」
「あっ・・・えっ・・・と・・・」
「ん?」
「その・・・」
「なんだよ?」
「あの・・・」
なかなか本題を切り出せない小夜。
どんどん顔も熱くなっていく。