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□ひたすらに好きなだけ
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「別に・・・怒ってないよ・・・。」
「・・・じゃあ、なんで・・・・・」
「だって・・・・・っ・・・」
「まおら?」
まおらの肩が震えてる。
「・・・泣いてんのか?」
こっち、向いてほしい。
「・・・っ・・・・・不安なんだもんっ・・・」
「え・・・?」
「真栗が・・・まおらのこと、本当に好きなのか、わかんなくて・・・・・さっき言ってくれたことは、嘘だったのかなって・・・不安になるのっ・・・」
わがままだって、わかってるよ?
でもね。
『強くなる』って『守る』って言ってくれたことが本当に、本当に嬉しかったから・・・。
「真栗のこと、好きだから不安になるんだもん!!」
掴まれている手と反対の手で、溢れてくる涙を拭う。
「まおら・・・」
掴んでいる手を引き、まおらを抱きしめた。
「ごめん・・・俺、お前の気持ち、全然わかってなかった・・・」
「真栗・・・」
「・・・好きだよ、まおら。」
「!!///」
真栗の言葉に、思わず顔を上げるまおら。
「好きだ。だから、泣くなよ。」
「うんっ!///」
嬉しくて、もう涙止まっちゃったよ。
「バカまぐっ!最初っからそう言えばよかったんだよっ!」
いつものように、悪態をついてみる。
「んだとぉーーー!?」
「あははっ・・・真栗。」
「なんだよ・・・」
拗ねたようにたずねる真栗。
背伸びをして、真栗の耳元に近づいた。
「また、言ってね?」
何度だって聞きたいから・・・
君からの『好き』の言葉を。
end...
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