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□・・・してもいい、か?
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「よーし。できた。」
昼食を並べ、その出来栄えに満足そうに微笑むカイ。
「・・・・小夜、起こしに行くか。」
階段を上がり、小夜の部屋のドアの前に立つ。
ノックをして、部屋の中へ入った。
「おーい、小夜。いつまで寝てんだ!もう昼だぞ。」
ベッドで寝ている小夜に近づき、体をゆする。
「う〜ん・・・」
「おい!小夜!」
無理矢理、布団を引っぺがし、小夜を起こそうとする。
「なっ!///」
すると、そこには白くて薄い、下着のようなワンピース1枚で寝ている小夜がいた。
「・・・っ・・・小夜!風邪引くぞ!///」
目のやり場に困り、おもいきり顔を逸らす。
「ん〜・・・起きるよぉ・・・」
「ふぁ〜」と大きなあくびをし、眠たそうな目をこすりながら起き上がる小夜。
ワンピースの細い肩紐が、肩から落ちた。
「めっ・・・飯!出来てるからな!早く下、降りてこいよ。」
「うん・・・ありがとう。」
小夜は小さく微笑んだ。
「おう。じゃ、早く来いよ。」
「うん!」
カイは小夜に背を向けて、ドアに向かって歩き出した。
「きゃあぁぁ!」
「小夜!」
「いた・・・くない・・・?」
「あっぶねーな!気をつけろよ!」
「カイ!・・・ごめん。」
起き上がった瞬間、めまいがしてベッドから落ちそうになったのを・・・カイが助けてくれたんだ・・・。
「いいよ・・・無事だったし。」
「ありがとう。」
「ん。」
受け止めた小夜の体は、小さくて、柔らかくて、とても軽かった。