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□君がいれば、いつだって
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「え・・・?」
そんなこと言われるとは思わなかった。
覚えててくれたんだ・・・誕生日。
「ん?自分の誕生日忘れてたんか?」
驚いた顔をしている私を見て、葉は不思議そうに首を傾げる。
「・・・・・忘れてたわ」
嘘をついた。
本当は覚えてたけど、わざと忘れたふりをした。
「うぇっへっへ・・・そっか。でも大丈夫だぞ。オイラは絶対に忘れないからさ。アンナがこの世に生まれてきてくれなかったら、オイラとアンナは出会えなかったんだ。だから絶対忘れねぇよ。」
私は、葉がこう言ってくれるってわかってた。
だからわざと忘れたふりをしたんだもの。
この言葉を聞けるなら、私は何回だって嘘をつくわ。
「忘れたら・・・許さないわよ」
「おう、まかせとけって。絶対忘れねぇから。」
「・・・・・ありがとう、葉」
end...
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