ギアス部屋
□9.幸せそうな笑顔
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「・・・ル」
ルルーシュを呼ぼうとした瞬間、それは彼本人によって遮られた。
「ルッ・・・ルル!?」
突然抱きしめられて、混乱するシャーリー。
「ありがとう、シャーリー」
そんなシャーリーを落ち着けるように、ルルーシュの優しい声が耳に届く。
「えっ・・・と・・・///」
「俺も・・・好きだ」
「・・・・・え・・・?」
シャーリーを抱きしめていた手を解き、彼女をまっすぐに見つめる。
「シャーリーのことが・・・好きだ」
シャーリーは目をぱちくりとさせ、小さく口を開いた。
「ほっ・・・」
「ん?」
「ほんと!?」
「・・・嘘でこんなこと言うわけないだろっ・・・///」
そう言って、顔を赤くするルルーシュ。
「ふぇっ・・・」
勝手に流れてくる涙。
「シャーリー!?」
「ありがと・・・ルル。大好き!」
赤く染まった頬に、満面の笑み。
「なっ・・・////」
不意をつかれた・・・。
夕日で真っ赤に染まる生徒会室。
私は、ルルの顔が赤くなるのを見逃さなかった。
あれは・・・夕日のせいじゃないよね?
今まで知らなかった、ルルの顔を知ることができちゃった私は、ものすごく幸せものなんです。
「これから・・・よろしくな、シャーリー。」
「うん!こちらこそ、よろしくね。ルル。」
「あっ!!」
「どうした、シャーリー?」
まずは、渡し忘れてたチョコレートをあなたに。
だって今日は、バレンタインだもんね!
end...
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