ギアス部屋
□2.食べているときのふとした仕草
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今さっきのことは何でもなかったことのように事を進める。
「ルルって天然入ってるよね…」
ため息混じりに小さく呟いた。
「?なんだ?」
「ううん、なんでもない!ここで食べよう!」
「あ…」
「どうしたの?」
「弁当…教室に置いてあるから持ってない…」
「そっか!………」
一言発すると、シャーリーは赤くなったり青くなったりしながら、「うーん」とか「あぅ…」と一人うなり始めた。
ルルーシュはそれを不思議に思いながら、教室に行くことを告げる。
「シャーリー、俺教室に弁当取りに行ってくるから…」
「まっ待って!…あの、私のお弁当半分こしない?」
「…え?」
ルルーシュは驚いた様子で、目を見開く。
「あの、ね、もうお昼の時間大分過ぎちゃってるし。それにね、せっかく二人で食べれるから、少しでも長くいたいなって…」
ルルーシュと恋人同士になってからというもの…
クラスや生徒会では二人きりになることはなく、『恋人』としての時間はないに等しいものだった。
だから二人きりの時間はとても貴重だ。
「…シャーリー」
「…だめ、かな?」
「…いや、シャーリーがいいなら俺は構わないよ。」
柔らかく微笑むと、彼女は頬をピンク色に染めて嬉しそうに笑った。
「えっと、じゃあ……はぃ」
嬉しそうに笑ったと思ったら、今度はりんごのように真っ赤になっている。
本当に見ていて飽きないな…と思っていると彼女が持っているフォークが目の前にあることに気づく。
……?
「あ〜ん…とかやってみたりなんかして……はは…は…」
あぁ…だからりんごみたいになってたのか。
「食べるよ…シャーリー、食べさせてくれる?」
「うん!喜んで!」
「はい、あ〜んw」
パクッ
「…おいしい?」
「うん、おいしいよ。」
「よかった〜。」
ほっとしたように胸をなで下ろすシャーリー。
「シャーリーも食べろよ。はい」
さっきルルにしたみたいに、ルルが私にフォークを差し出した。
「えっと……じゃあ…」
恥ずかしく思いながら、でもそれ以上に嬉しくて言われるままに食べる。
「うん…おいしい」
「だろ?」
「えへへ…ありがとう」
嬉しそうに笑う彼女を見て自分も嬉しくなる。
それはまるで魔法のように…
「シャーリー、口にご飯粒ついてる」
「え!?どこ…」
ちゅっ
「ここ」