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□はつこい
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恋愛に臆病になる10の感情
3.はつこい
何もかもが初めての、君との恋。
「両想い・・・なんだよなぁ・・・・・」
生徒会室で、ぼんやりと空を見つめながら、一人つぶやく真栗。
まおらと・・・俺が。
「おーい。」
ってことは・・・恋人ってことだよな。
「おーーーーーい。」
つーことは・・・キス・・・とかすんのかな?
「おーーい。」
俺とまおらが!?
「真栗!!」
「うわぁ!?」
いきなり大きな声で呼ばれ、思わず立ち上がった。
「何ボーっとしてんの?」
「まっ・・・まおら!」
急に。
今、頭の中に浮かんでいた張本人が目の前に現れて、動揺が隠せない俺。
「ん?」
今、俺が考えていたことを知るわけがないまおらは、俺の顔を覗きこんできた。
「いやっ・・・その・・・///」
不意に赤くなる顔。
「どしたの?顔赤いよ?」
「・・・・・あの・・・さ」
「何?」
「その・・・俺たち、両想いなんだよな?」
「どうしたの?いきなり。」
俺の真面目な顔を見て、クスクスと笑いだすまおら。
「いいから!そんでもって・・・さ、恋人・・・だよな?」
「・・・そりゃ、両想いなんだから、恋人だよっ///」
まおらは、頬を染めて、ぽつりと呟いた。
「じゃあ・・・さ」
「・・・何?」
「キッ・・・キスとかも・・・・すんのか・・・?///」
真っ赤になった顔を見られたくなくて、視線だけ、まおらに向ける。