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□いちごみるく
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「アウル」
ステラが突然、僕とスティングの部屋に入ってきた。
今、スティングはネオに呼ばれて居なく、部屋には僕1人だった。
「何だよ?ステラ。スティングならネオに呼ばれていないぜ。」
「ううん。ステラ、アウルにあめわたしにきたの。」
「あめぇ?」
「うん!」
「そんなことのためだけに来たのかよ・・・」と呆れつつ、ステラの笑顔につられて自分の頬もゆるんでしまう。
「はい、アウル。あめ!」
「あぁ・・・サンキュー。・・・ミルク味じゃん。ステラも?」
「ううん。ステラの、いちご味。」
「・・・ふ〜ん・・・・・もう食べちゃったの?」
「うん。でも、まだ口の中、いちごの味・・・残ってる・・・」
それを聞くとアウルは、不敵な笑みを浮かべ、なめて小さくなったあめをバリバリと噛み砕いていく。
「ステラ・・・こっちおいでよ。」
アウルは、自分が座っているベッドにステラを手招きした。
「うん!」
ステラはとても嬉しそうに、無邪気な笑顔でアウルの目の前に立った。
無防備なステラを、アウルはひょいっと抱き上げ、自分のひざの上に乗せた。
「・・・?アウル?」
「なぁ・・・ステラ。『いちごみるく』ってどんな味か知ってる?」
「ううん。知らない。」
「んじゃ・・・教えてやるよ。」
そう言うと、僕は少し開いていたステラの唇に、自分の唇を重ねた。
ステラの口の中に自分の舌を入れ、絡める。
(甘い・・・いちごの味だ・・・・・)
「んっ・・・」
いつも甘いステラの唇が、今日は比べものにならないぐらい甘い。
「・・・っ・・・はぁ・・・・・」
「どう?わかった?」
頬を赤らめ、瞳に涙を浮かべているステラ。
「う・・・ん・・・・甘くて・・・おいしい・・・」
ステラは、アウルを見上げ、笑った。
「ばーか。当たり前だろ?」
その後、何度も何度もキスをした。
甘い、いちごみるく味の唇を確かめるように。
end...
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