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□ベリースウィート・チョコレート
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「銀ちゃんっ!バレンタインって何アルか?」


「・・・・・はい?」



宇宙から来た怪力娘は、地球特有のラブイベント(?)を知らなかった。


「あーそっか。お前知らないよなぁ」


「うん。だから教えてほしーアル!」


「わぁったよ。いいかーバレンタインっつーのはな、女の子がすきな男の子にチョコあげて想いを伝えるというラブなイベントだ。
チョコをどれだけ貰えたかで男前さを競い合うっつー男の戦いの日でもある!」



男の戦い、がどうかは知らないが大体線に沿っている。


それを聞いた神楽は「へぇー!」と興味深く頷いた。



「じゃぁ銀ちゃんはチョコ貰えなくて惨敗アルネ。」


「おいぃぃ!何さりげなく失礼な事言ってんだァァァァ!!銀さん男前でしょーーっ!??」


「どこがだヨ。ただの天パのぐーたらオヤジアル!」


「こらァァァア!!今オヤジって言っただろ!その言葉は俺みたいなビミョーなお年頃な奴には禁句なんだぞ!!」



神楽の失礼な発言連発っぷりに叫びっぱなしな銀時。



そんな彼を見てフンッ、と鼻をならし腰に手をあてて神楽は言う。



「落ち着くアル天パ!私がチョコ作ってやるから安心するヨロシ!!」






沈黙。






「あの・・・・神楽ちゃん?」


「何ヨ」


「さっきの話聞いてたよね?」


「うん」


「すきな奴に・・・あげるんだよ?」



不安、だから聞く。


他の奴にあげなくていーのか、とかさ。




「私がすきなの、銀ちゃんアルヨ?」



隠しもせず、目をじっと見つめ言う。





ちょっ、俺そーゆーお前の目弱いかもしんない。
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