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□気付いて、独りにしないで
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甘えんぼな君へ5のお題
3.気付いて、独りにしないで
俺はエクソシストだ。
でも、ブックマンでもある。
だから、ずっと教団にいられるわけじゃない。
「仲間」と接して、親しくなって。
つらくなるのは、自分なんだ。
「ラビ!」
揺れる列車の中。
アレンとリナリーが目の前で、心配そうな顔でこちらを見ている。
「あっ・・・・・わりぃ・・・」
「大丈夫ですか?」
「おぅ!大丈夫さー。」
「ラビ・・・」
「ん?」
にっと笑ってみせた。
今、二人といるのは少しつらい。
「俺、ちょっと外の空気吸ってくるわ!」
いつもの軽い感じで。
手をひらひらさせながら、座っていた席をあとにする。