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□君が笑えば僕も笑うから
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ヘタレ攻へ10の試練A
10.君が笑えば僕も笑うから
任務先で、ふと目についたもの。
「・・・・・これ・・・」
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「あ!ラビー!任務お疲れ様!」
いつもと変わらない、陽だまりのような笑顔で迎えてくれたリナリー。
「ただいま、リナリー。」
「おかえりなさい。・・・よかった、無事で。」
ほっとした様子で、ラビを見つめる。
「そんな心配しなくても、大丈夫さー。」
そう言って、リナリーの頭を優しくなでる。
「だって・・・・・本当に、心配したんだもん・・・」
リナリーは、ラビに駆け寄り、ぎゅっと抱きついた。
「ん・・・ごめんな。」
「ううん。帰ってきてくれただけで、十分だよ。」
ラビの胸に顔をうずめて、目に溜まっている涙を必死に止める。
「・・・もしかして、泣いてる?」
「・・・っ・・・泣いてないもんっ!」
「ははっ・・・そっか。ところでさ、リナリー。今日って何日?」
「えっと・・・20日かな?2月20日。」
「・・・そっか・・・」
「何かあるの?」
「リナリー」
「ん?」
名前を呼ばれ、顔を上げると唇に柔らかいものが当たった。