Main WJ

□君が笑えば僕も笑うから
1ページ/3ページ

ヘタレ攻へ10の試練A

10.君が笑えば僕も笑うから



任務先で、ふと目についたもの。


「・・・・・これ・・・」



**********


「あ!ラビー!任務お疲れ様!」


いつもと変わらない、陽だまりのような笑顔で迎えてくれたリナリー。


「ただいま、リナリー。」


「おかえりなさい。・・・よかった、無事で。」


ほっとした様子で、ラビを見つめる。


「そんな心配しなくても、大丈夫さー。」


そう言って、リナリーの頭を優しくなでる。


「だって・・・・・本当に、心配したんだもん・・・」


リナリーは、ラビに駆け寄り、ぎゅっと抱きついた。


「ん・・・ごめんな。」


「ううん。帰ってきてくれただけで、十分だよ。」


ラビの胸に顔をうずめて、目に溜まっている涙を必死に止める。


「・・・もしかして、泣いてる?」


「・・・っ・・・泣いてないもんっ!」


「ははっ・・・そっか。ところでさ、リナリー。今日って何日?」


「えっと・・・20日かな?2月20日。」


「・・・そっか・・・」


「何かあるの?」


「リナリー」


「ん?」


名前を呼ばれ、顔を上げると唇に柔らかいものが当たった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ