Main Anime 2

□まだ見ぬ未来と あなたと わたし
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今日の試合、すごく楽しかった。
それは対戦相手の、伝説のプレイヤー、ダンクマスクことダン・DJのおかげかもしれないとルージュはぽつりと呟いた。



ここぞとばかりにシトロンはからかいにかかる。
ルージュが頬を染めて否定するから更に楽しくなって、脇腹もくすぐっちゃおう!なんて考えていたら。



「っもう!そういうシトロンはどうなのよ!?」

ルージュが苦し紛れに言った言葉に、シトロンはきょとんとなった。


「え?私?」


「そうよ!あのデストロイって叫んでた人の事、かっこいいって言ってたじゃない」


ルージュは仕返しかのように、「デストロイ」と叫んでいたアイスマンの真似をする。
それを見たシトロンは、ルージュの物真似が似ていないと感じたのか頬を少し膨らませて怒りを表したが、すぐに吹き出し笑顔になった。



「もー、ルージュってば!……それにしてもあの人、本当にかっこよかったなぁ」

うっとりしながら頬杖をつく。その様子をルージュは理解しがたいと言いたげな目で見つめた。
だが決して見捨てた訳ではない。シトロンの遠くを見るきらきらした眼差しに、本気で恋に落ちたんだなと今までの付き合いで理解する。



「……ま、あの人もダンクマスクのチームメイトでバスカッシュの選手なんだから、近い内にまた会えるでしょ」


遠くを見つめたままのシトロンを片目で見やりながら言うと、二つに結った金髪を元気良く揺らしながらこちらを振り向いた。


「そうだよね!また会えるよねっ」

胸の前でぎゅう、と両手を握りしめながら、シトロンは嬉しそうに笑顔で頷いた。



もっとあの人のワイルドなプレーが見たい
ちゃんとお話してみたい
顔を近くで見たい



どんどん加速していく気持ちと願望に、シトロンは自分で呆れながらも笑顔を崩す事は出来なかった。


素直に嬉しそうに笑うシトロンを見て、ルージュは羨ましいと感じた。
だがその気持ちが何故かを考える前に、頭を思いっきり横に振って『羨ましい』と感じた事を否定した。

そんな事を考えていたら、またシトロンにからかわれてしまうから。







「ねぇ、ルージュ!」


「・・・何?」


「お互い、頑張ろうねっ」


「え、なっ・・・・・何をよ!」


「わかってるくせに〜♪」


「〜〜〜〜っ!シトロン!!」





言わなくても、態度を改めても

我がアイドルグループ『エクリップス』の意外としっかり者なリーダー・シトロンには
全てお見通しのようだった。






END


☆あとがき
つーいーに。書いてしまいました、バスカッシュ(笑)
恋する女の子応援!ということで、シトロンとルージュのお話です。
性格がまだ掴みきれていないので、すごい捏造だと思います・・・・・すみませんorz

ここで書くのもなんだかなーという感じなのですが、私本当はダンミユ派なんですよー・・・^^;幼馴染萌えなので!
でもルージュもかわいいんだよねー!つんでれ^^

シトロンとアイスマンは、ちゃんとした会話や面識がないので、今後に是非期待したいです><アイシト書くのには本編での絡みが必要ですよ・・・さすがに!

あ、今回はヴィオレットいないことにしました。ちょっと私的に謎なので・・・ダンとルージュの関係性をよく思ってないみたいだし;今回は登場させませんでした^^;

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