ギアス部屋
□9.幸せそうな笑顔
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バレンタインデー。
それは、女の子の決戦日。
「ルル!」
「シャーリー。どうした?」
「あっ・・・あのね!今日の放課後、時間あるかな!?」
「あぁ。大丈夫だけど・・・」
「本当!?じゃあ、授業終わったら生徒会室来てもらえる・・・?」
「いいけど・・・」
「ありがとう!じゃあ放課後にね!」
足早にその場を去るシャーリー。
「?」
何が何だかわからないルルーシュは、首を傾げた。
*放課後*
「シャーリー」
「ルル!ごめんね、来てもらっちゃって!」
「いや・・・それより、どうかしたのか?」
私は・・・こうやって優しく笑って聞いてくれる、優しいルルが大好き。
「あの・・・ね。私、ルルに話したいことがあってね・・・」
「好き」って気持ちが溢れそうだから。
「あぁ・・・」
「えっとね・・・私、ルルのことがっ・・・!」
あなたのすべてがすき。
笑顔も、声も、指先も。
あなたをまとう空気さえ・・・。
「すっ・・・きです・・・////」
スカートの裾をギュッと握った。
「えっ・・・」
「すきなのっ・・・ルルのことがっ・・・////」
怖くて、恥ずかしくて、顔が上げられない。
「シャーリー」
ルルーシュの声に、ビクっと体が跳ね上がる。
カツカツと靴の音がする。
ルルが近づいてくる。
シャーリーは、怖さと、恥ずかしさをおさえて顔を上げた。