ギアス部屋

□2.食べているときのふとした仕草
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「ルル!あのね、明日よかったら一緒にお昼食べない?」


そう言ったのは昨日の帰りだった。


今授業は4時間目で、あと5分ぐらいでお昼になる。
しかし、昨日お昼の約束をしたはずの彼は、いつもの席にはいない。

そして…
私が片思い中にずっと気にしてた女の子、カレンがいることにほっとした。

これはもう癖になっちゃってるなぁと苦笑いして、授業終了のチャイムと共にお弁当を持って教室を出た。


「ルルどこにいるのかなぁ…」


とりあえず思い当たるところ、生徒会室、屋上と探して最後に裏庭に行ってみる。


「いたぁ…」


そこには、仰向けで頭の後ろで手を組んで気持ち良さそうに眠っているルルがいた。


そ〜っと近づいて、しゃがんで寝顔を覗き見る。綺麗な顔立ちの彼は、やっぱり寝顔も綺麗だ。


「肌、綺麗だなぁ…」


無意識に彼の頬を撫でる。


「んっ…」


それに反応して声を上げたルルーシュに、びくっと肩を上げて、我に返る。


「私、何してるんだろう///」


心臓がドキドキと高鳴る。

(どうしょう、どうしょう)


頭はパンク状態、思考停止寸前。


「……シャーリー?」


「ふぇぁい!?」


素っ頓狂な声とはこのことだろうか…
元から赤かった顔が、恥ずかしさでさらに赤くなる。


「ぷっ…何て声出してるんだ」


「うぅ…」


恥ずかしすぎて顔が上げられない。
もう涙が出そう…

落ち込んで言葉も出ない私を見て、不思議そうに彼は言った。


「ところで、シャーリーはどうしてこんなとこにいるんだ?」


「えっ………あ!」


「?」


「ルルを探しにきたんだよ!」


「…俺を?」


「そうだよ!…だって、お昼一緒に食べるって約束したでしょ?だから…」


「あぁ…」


「そういえば…」とルルは、今思い出したような顔をする。


「ルル、忘れてたでしょ!?」


俯いていた顔をばっと上げて、赤いままの頬を膨らます。


「………覚えてたに決まってるだろ」


「…今の間が怪しい」


じと〜っとルルを見つめていると、彼はいきなり笑い出した。


「あははっ…」


「もう!なんで笑ってるのぉ!?」


「シャーリーがかわいいから」


「!?」


顔がさらに赤くなる。

ルルって、なんでこんな恥ずかしいこと、笑顔でさらっと言えちゃうのかなぁ…


「…ほら、お昼一緒に食べるんだろ?時間あんまりないし、場所はここでいい?」
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