ギアス部屋
□かわいい10のお題
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ルルと恋人になって、初めて一つになった。
それは昨日の夜のこと。
いつも通り寮から学校に行き、教室に向かって歩く。
もう少しで教室に着くというところで、彼の姿を見た。
親友のスザクくんと、ドアの近くで何やら話している。
「あ!シャーリーおはよう!」
シャーリーに気づいたスザクは、笑顔で彼女を迎える。
「おっおはよう!」
スザクに不信に思われないように、顔を上げて笑顔で応える。
「…おはよう、シャーリー」
その後に続いたのは、大好きな彼の低くて優しい声。
「おはよう!ルル!」
恥ずかしさを必死に抑えながら、いつも通りに振る舞う。
「?シャーリー顔が真っ赤だよ?大丈夫?」
「!だっ大丈夫!!///」
自分は心底嘘が下手だと思う。
だって、彼を前にしたら平然としていられない。
ははは、と笑い、少しでも早く教室に入ろうと足を早める。
教室に入る手前、彼の方に目をやると不適な笑みを浮かべた彼と目が合った。
そして音はなく口だけで、「真っ赤」と言われた。
反射的に、自分の頬に手を当ててみる。
だけど、熱さがわからなかった。
きっと彼を見ただけで全身が熱くなってしまったんだ。
それが、恥ずかしくて嬉しい。
私だけに向けてくれる、いつもと違う、少し憎たらしいその笑顔が。
「…どうしよう、すっごく好き」
end...w
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