マクロスF部屋2

□3.ほんと、じれったい!
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じいい、そう音が出てるんじゃないかってぐらい、あいつはあの子を見つめる。

当のあの子はそれに気付かず、楽しげに眼鏡をかけた少女と話をしている。


ふいに、あの子が翡翠の髪を翻して、あいつがいる方を振り返った。
するとあいつは少しだけ肩を震わせて、でもすぐにつまらなさそうに頬杖をついて机に置いてあったテキストをおもむろに開く。


どうやらあの子は、教室の後ろの掲示板に貼ってある紙を見たかったらしく、眼鏡の少女の言葉に頷きながら見つめている。
その間にもまた、あいつはテキストを適当に開いたまま、目線はあの子へと向かう。


さすがに気が付いたのか、あの子の視線もあいつへと移った。
ばちり、としっかり目が合う。あいつは、目を見開いて動揺を見せる。が。
そこまで気付かないあの子は、眩しいくらいの笑顔をあいつに向けた。

それに対し、あいつにしては珍しく柔らかい笑顔で、小さく手を挙げた。ほんのりと、頬が赤い。
珍しい、と言っても、あいつがあの子に向けるのは、ほとんどが今のような笑顔なのだが。


あいつの笑顔を見たあの子は、翡翠の髪をふわり、と上げて頬を赤く染めた。
ぐるん、と勢いよく頭を方向転換して、隣で心配そうに声をかける眼鏡の少女に手と頭を左右に振る。


いきなり顔を背けられ、目を丸くして驚くあいつ。つまらなさそうに口をへの字にしたのも、ばっちり見逃さなかった。





きっと、
あいつの柔らかい、優しい笑顔はあの子だけに向けられるのだということも

あの子が顔を背けた理由も

目線がお互いを追っていることも



まだまだ気が付かないんだろう








3.ほんと、じれったい!



(あーもう、ほんっっとじれったいなぁ)

(先輩、お二人の事観察しすぎですよ)

(だっておもしろいからさー)

(…………)


END



*ランカちゃん誕生日おめっとおお!!全然誕生日なお話ではないですが・・・。
ミハエルは心配半分おもしろい半分で見守ってくれてる(たまにちょっかい出す)ととってもおいしいでs(ry

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