ギアス部屋
□2.どこへ行こうか
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「待ってるんですか?すぐ起きないと思いますが・・・最近ハードだったから」
「そうですか・・・疲れているのですね、スザク・・・・・」
そう言ってユーフェミアは、スザクの頭を持ち上げ、自分の太腿に乗せた。
「このほうが、まだ寝やすいでしょうから」
「あら」
「おぉ〜〜〜っ。やりますね〜皇女殿下」
「ロイドさんっ!もぅ、行きますよ。まだ仕事終わってないんですから」
「はぁいは〜〜い。皇女殿下、枢木准尉のことお願いしまーす」
ロイドをずるずると引きずっていくセシルを見送りながら、「はい」と返事をした。
初めて見る彼の寝顔。
それはあどけなくて、子供のような。
「ふふっ、かわいらしいですね」
男の人にかわいいなんて、失礼かしら。
「ゆっくり眠ってくださいね、スザク」
愛しい愛しい彼に、頬へおやすみのキス。
デートの計画はまた今度。
今はまだ、彼が起きるまではこのままで。
「いいかんじぃ〜〜」
「ロイドさんっ、覗き見なんてだめですっ!」
「君だってしてるじゃない」
「うっ・・・」
「気になるんだよねぇ〜、あの二人」
「ほんとに。初々しくてかわいいですよね」
仕事に戻ったはずの上司二人は、かわいい後輩の恋の行方を見守って(出歯亀して)いたのだった。
スザクが目を覚まして自分の置かれた状況に悲鳴とも言えない声を上げるのは、あと約1時間後の話。
END.....
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