記憶

□手掛かり
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本部に出勤してまず行くところは情報部。その後に部下にも情報を集めさせつつ、ポートマフィア傘下の組織に居る異能力者の確認。


それらしきのが出なければ、情報を持っていかれたという連中に吐いてもらうだけだ。




……まず結論から言うと、ポートマフィアの傘下にそれらしき異能力者はいなかった。


「…ダリィ。」



喫煙者で煙草を吸う。



遠い目をしていると、前の廊下を部下の伊勢が通った。



「おい、伊勢。一つ頼まれろ。」



「中原幹部!お疲れ様です!
どうされましたか?」

威勢のいいやつだ、伊勢だけにか。



「例の件についてだ。
情報部に仕事の追加を伝えろ。

『情報をもっていかれたっていう連中のアジトを突き止めろ。
あと、そいつらがどういう組織で、どんなことしてたか』もだ。

頼んだ。」



いうだけ言って立ち去った。


背中のほうから、

「了解しました!任せてください!」

なんて馬鹿でかい声で返事されたら恥ずかしいったらありゃしねェ。




…昼飯でも食いに行くか。
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