記憶
□手掛かり
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「……。頭痛てェ。」
目覚ましの音が頭に響く。
昨日は、首領の所に行って、任務を言い渡されて。
「苛々して、広津と梶井と飲みに行ったんだったか。」
何話したか全く記憶にねェが、たぶん首領のことぐちぐち言って、あいつのこと話して、酔いつぶれてって感じか。
「嗚呼、任務か。久々にダリィな。気が乗らねぇ。
まあどうせ、あいつに似た異能力持ってるやつの仕業だろうな。
さっさと終わらすか。」
ベットの上で煙草に火を点けた。
今日の空は灰色に濁り、雨が降っている。