記憶
□中原中也の悪夢
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――『中也はさ、なんでマフィアになったの?』
なんでだろうな、成り行きじゃねェか?
――『中也はさ、なんで私に優しくしてくれるの?』
理由なんざあるかよ、お前のこと気に入ってるからな。
――『中也はさ、もしかしてだけど、私のことすきなの?』
それ、俺に聞くより見たほうが早くねぇか?
ーー『直接聞きたいんだよ!もう、ほんと乙女心わかってないよねー』
あ‶?ケンカうってんのか?
――『そんなんじゃないよー!でもさ、
好きって思ってるくせに、タスケテクレナカッタヨネ?』
『信じてたのに。ひどいよ、中也』