高校生

□このままで…
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なに考えてるかわからなくて
わけわかんねぇくらいに可愛くて
肘置くのにちょうどいいサイズで




「悪かったね、残念な顔で
恵まれたお顔のリョーガには私の悩みなんてわからないよーだ」




あぁ、わかんねーよ
お前みてぇに可愛くて誰からでも愛されるやつが悩むなんて、わかんねぇよ
いつもなんの悩みもないみてーな平和な顔してるくせに

でも、ひとつだけわかるのは
お前は誰かに恋してるってこと
そいつが誰かは知らねーけど、いや、知りたくもねぇ
どこのどいつが、蘭にこんな顔させてんのか知ってしまったらきっと俺は…




「なんだ?悩んでんなら言えよ
相談なら俺に任しとけ」




嘘。そんなの嘘だ。
お前の口から他の男の名前なんて聞いたら俺は元には戻れない




「遠慮しとく」




一瞬、悲しげな顔をした気がした
しかしそれはほんの一瞬で蘭はもう、すでにいつもの蘭だった

そのちっさい体を抱きしめて、俺にしろよって言ったら…お前はどうする?
俺たちはきっと、こうしてダチみてーにバカなこと言い合うこともできなくなんのか??
そんなの俺は嫌だ、ってか耐えらんねぇ
だから、今はまだこのままでいい…

友達、っていう絶対的安心な距離を保ったまま…少しずつ蘭との距離を詰めていく、そして必ずお前の目に俺しか映らないようにしてやる


もし、神様なんて存在がほんとにあるなら今なら真剣に祈りを捧げてやる
どうかもうしばらくだけ、この曖昧な距離を保たせてくれ…




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