妖狐

□出会い@
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これは、妖狐玉藻と鏡花の出会い方の1つ
こんな出会い方だったかもしれないし、違うかもしれない




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少女は、死を決意した




「死ぬのですか?」

「誰、死神??」




誰にも見つからないように
こっそりと家を抜け出してここに来た
1番空に近い場所
早く一緒に天国に行きたいね
満点の星空に手を伸ばし涙が溢れる



「私は妖狐、玉藻です」

「そう、狐さんなの
てっきり私を迎えに来た死神かと思った」




風になびく銀色の長い髪の美しい男性の姿から
一瞬で大きな二足歩行の狐の妖怪に姿を変えた




「貴方、とっても美しいのね」




この世の最後に、こんなに美しいものを見ることができたのは神様からのせめてもの慈悲だろうか




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