高校生
□人魚姫
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__________海の世界で暮らしていた人魚姫は
初めて海の外に出たときに人間の王子様に恋をしました
王子様の乗った船が嵐にあい、海に投げ出される王子様を救い陸まで運びました
しかし王子様は通りかかった娘が助けてくれたのだと勘違いをしました
王子様を助けたのは人魚姫なのに王子様はそれを知りません
この尾びれが、日本の足だったら…
私が人魚ではなく人間だったら
王子様に私があなたを救ったのはだと伝えたい
人魚姫は魔女に、自分の美しい声と引き換えに人間になる薬を貰い陸に上がって王子様と共に過ごしました
それは幸せな時間でした
しかし人魚姫は声を失っているので話すことはできません、あなたを助けたのは私なの、と伝えることもできませんでした
それでも、優しい王子様と過ごす時間を人魚姫は楽しんでいました
そんな幸せも長くは続きません
王子様は助けてくれた娘と結婚することになったのです
もし王子様が他の女と結婚してしまったら人魚姫は海の泡となってしまうのです
「この短剣で王子の心臓を刺しなさい
その血を浴びればあなたはもう一度人魚に戻れるから」
人魚のお姉さんたちは自分たちの美しい髪と引き換えに人魚姫をもう一度人魚に戻すために魔女と契約したのでした
「できないわ…愛する人を殺すなんて、私にはできない
ごめんなさい、お姉様たち
さようなら、愛しい王子様 どうか幸せに」
人魚姫は涙を流しながら海に身を投げ
キレイな泡となって消えました__________
私だったら、結婚相手の娘を殺すわ
そして愛する王子様と幸せになるの
だって、王子様を助けたのは人魚姫なのに
その娘は嘘をついて王子様と結婚するんだもの
そんなの許さない
王子様を助けたのは人魚姫
自分の声と引き換えに痛みに耐えて人間になったのに
何もしてない女が幸せになるなんて理不尽だわ
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