中学生

□失恋
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私は失恋した




頭が事実を受け入れることを拒んで、相手の言葉がうまく脳内で処理できない




「うそ…」

「すまない、蘭」

「貴久 私のこと、嫌いになっちゃったの?
何か気に入らないことがあるなら直すから
ねぇ、お願い そんなこと言わないで?別れたくない……」

「…」




困ったような、辛そうな顔をする貴久
どうしてそんな顔するの?
悲しいのは、辛いのは、苦しいのは私のはずなのに、どうして別れを切り出している貴久がそんな顔する必要があるの?




「蘭は何も悪くない
これは…俺の問題だ」

「納得できないよ!ねぇ、理由を教えて?
どこがダメなのか教えて?
他に好きな人でもできたの?その子より貴久に相応しい子になるから…」

「…っ、違う 蘭以上の人なんて、この世のどこを探してもいるはずない」

「それならどうして?!
ねぇ、お願い 別れたくないよ
貴久と一緒にいたいよ、ねぇ??」




唇を噛み締め、貴久は私に背を向けた
どうして何も教えてくれないの?
どうしてそんな顔するの?
どこがいけなかったの?
どうして別れないといけないの?


どうしてが多すぎて、納得できないよ
貴久はそんな人じゃないはず
何も言わないのには理由があるの?




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