中学生

□高貴さは…
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入学した時からキング

1年の時から生徒会長

テニス部に入部したと同時にレギュラー全員を倒し部長に就任

学年にとらわれず実力のあるものがレギュラーになれる完全実力主義を掲げ、他の部員に負けたことは一度もない

祖父が一代で築いた跡部財閥の御曹司でイギリス帰りの帰国子女

幼い頃から英才教育を受け中学3年間分のテストを全てパスしており授業にでる必要もなく、ただ出席日数のためだけに登校

テニス部に所属している215名全員の顔、名前、学年、所属、プレースタイル等を全て把握しておりテニス部の練習メニュー等も監督である榊太郎から一任されている絶対的カリスマ

容姿端麗、成績優秀、家柄も文句なし
何をしても目立つ彼を女が放っておくはずがない
噂によると入学したその日から「跡部様」と呼ばれ、ファンクラブができたとか




「跡部様♪」




生徒会室の机でパソコンに向かう彼に後ろから抱きつく
跡部様、なんて景吾と並ぶこともできない数多の人間たちが呼ぶ呼び方
私はそんな呼び方はしない、したくない
庶民と同じ呼び方なんて、ごめんだもの




「なんだ蘭、構ってほしいのか?」




「跡部様」ってふざけて呼んだことに対してもっと私の望むような答えが来るのかと思ったけど、そんなことはなくいたって冷静な声が返ってくる




「つまんなーい
ねぇ、ラムに跡部様って呼ばれるの嫌じゃないの?他の女と同じように跡部様って呼んでいいの??」

「あーん?
お前は俺に、他の雌猫共と同じように扱われたいのか?」

「やーだ、特別扱いがいい!
ラムのこと甘やかしてほしい
他の子と同じなんてムリ。やだ。」

「なら いつも通り呼んでろ
いつかはお前も「跡部」になるんだからな」




パソコンから視線を外し景吾が私の手を引く
期待していた通り唇が重なる
その行為しか知らないかのように何度も深く求め合う
2人だけの生徒会室に小さな吐息が響く

氷帝学園の女誰もが景吾に憧れている
景吾のことを狙っている女もいる
でも、残念
景吾は私のもの…誰にも渡さない

ううん、違う
景吾が私以外の女を好きになるはずない
そうでしょ?景吾?




「んぁっ……景吾、スキ」




こつんと額を合わせて見つめあう
綺麗な色の瞳が私だけを映している
景吾の目に映るのは、私だけで充分なの




「キスだけでそんな顔して、エロいやつ」

「だって気持ちいいんだもん…景吾とのキス」




景吾の首に手を回し誘うように見つめる
こんな見え透いた誘惑にも景吾はわざとハマってくれる




「ねぇ、もっかいしよ?」




景吾からの返事を待たず自分から唇を重ねる
それでも彼はそんな私の行動なんてお見通しなようで私から仕掛けたのにむしろ責められているのは私だった




「キスだけで、満足か?」

「意地悪な質問……わかってるくせに」

「ちゃんと言わねぇと、わかんねぇなぁ?」




生徒会室で景吾とセックスするのはいつものこと
付き合ってから、何回したかわからない
でも、慣れるなんてことはなくていつも恥ずかしくて、いつも気持ちよくて、いつも愛おしい
肌を重ねるごとにますます好きになっていく




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