中学生

□みつけた
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初めて景吾に会った時から、こうなることはわかっていた
いや、あの時の私の想像以上に私は景吾に惚れている
景吾以外を好きになるなんて無理、不可能




「愛してるわ、景吾」

「あぁ、知ってる」

「景吾が知ってる以上に、私は景吾のこと愛してるのよ?」




こんなに1人の人を深く愛してしまうなんて想定外だ
跡部景吾という存在に心臓を鷲掴みにされて、息が苦しい
きっと景吾に愛されない世界では私は一瞬だって呼吸できない


こんなに一方的に景吾のことを大好きで、大好きでたまらなくて景吾に愛想尽かされるんじゃないかと思われることもあるけど、それは無い
だって、景吾も私のこと愛してくれているから
だからこうして、私は景吾のベッドの中で景吾に抱きしめられている




「私、幸せよ?とっても幸せ
貴方に出会えてよかったわ」

「俺も、お前と出会えて、お前を愛すことができて…」




そこで言葉をとめる景吾を不思議に思い首をかしげると
景吾は慈しむように私の髪を撫で、ふと目元を和らげた




「感謝してる、お前と出会えたこと」




おでこに触れるだけのキスが降り注ぐ
もっとたくさんの行為をしたはずなのに、その触れるだけのキスで満たされる




「私ね、景吾と出会うまでにたくさんのお見合いをしてきたの
たくさんの御曹司と呼ばれる人と出会ったけど、こんなにも愛しいと思える人と出会えたのは景吾が初めてよ
私に出会うまで一体どこに隠れていたの?」




戯れのように顔を寄せ、鼻がくっつく距離でそう言う


1日も早く大人になりたい
こんなにも大人になるのを急いだことはない
早く大人になって、景吾と結婚したい
景吾と結婚するのは決まってることなのに、決まってるからこそもどかしい
愛しい人と結ばれるのをわかっているのに、時間が進むのがこんなにも遅いなんて知らなかった
今まで生きてきた時間はあっという間に過ぎ去った気がするのに、未来がやってくるのがこんなに遅いなんて、知らなかった




「お前こそ、俺様のところに来るまで寄り道しすぎだ」




貴方が最初で最後の人
私がこんなにも恋い焦がれて、愛してやまないのは、この先の人生、景吾だけ




「愛してるぜ蘭
これから先の人生、まるごと俺様に捧げろ
一生愛しぬいてやる」

「答えなんて、決まってるわ」




初めて会った時から、答えなんて1つしかない
貴方も言ってたでしょ?




「私の全部、貴方にあげるから
貴方の全部、私にちょうだい
私は貴方以外欲しくない、貴方以外 愛さないから」




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