中学生

□戯曲
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僕のこれまでの人生は全て僕の思い描いた筋書き通りに進めてきた




僕のシナリオから外れた事例は数少ない、その数少ない中の中心にいるのが蘭という存在




彼女だけは、どうにも難しい
うまく僕のシナリオ通りに進んでくれない




そもそも、僕がこんなに彼女に惚れてしまっているというのが筋書きに無かった
本来なら彼女が僕に惚れて惚れてどうしようもなくなるはずだったのに全くの反対




彼女の一挙手一投足から目が離せない
彼女から片時も離れたくない
僕の目の届かないところに彼女を置いておくのがひどく不安で何も手につかなくなる




おかしいですね、こんなはずではなかったのに




僕はこんなにも彼女を愛してしまった
愛しくて愛しくてたまらないんです




「はじめっ、今度の週末 部活オフでしょ?」

「そうですが?」

「デートしよ」




なんて、彼女の気まぐれで言われた頃には彼女にどんなことをしてあげたら喜んでくれるのかを四六時中考えるしまつ




本当に、どうしてくれるんですか?
これからの僕たちのシナリオを書きかえないといけないじゃないですか…


まぁ、それもいいでしょう




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