小説1

□始まり
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3年後

セミが気温の暑さを伝える夏のこと

俺、神田 豊は中学3年生になっていた

「豊、ちょっといいか?」

「どうしたの、父さん」

「どこの高校に受けるか決めたか?」

「ごめん、まだ決めてない」

「そうか、それは丁度よかった」

すっかり怒られると思っていた俺は父の反応に驚く

「実は父さんの友人に男子校の理事長をしている人がいてな、豊の学力ならどこにでも入れるんだが知り合いがいるほうが父さんは安心でな。
考えておいてくれ」

「わかった」

どこの高校でもよかった俺は父に渡されたパンフレットを開いてみる。

男子校か、
あまり女子と話すのが得意ではない俺としてはそのほうが楽かもしれない

パラパラ

「え、全寮制!?」

俺は慌てて父の部屋へ向かった。
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