小説T
□愛執3
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ボク何やってんやろ?
乱菊のことが気になって後をつけてきてしまった。
八番隊長とその副隊長と乱菊が店に入っていく。
「えぇなぁ、堂々と並んで歩けて。」
近くの椅子に腰かける。
暫くボーッと空を見上げる。
どれくらいの時が過ぎただろう。
「あれー?市丸隊長じゃない?」
振り向くとそこには八番隊長が立っていた。
「八番隊長さんやないですか。ボクに何か用ですか?」
苦笑いする八番隊長さん。
「用があるのは君の方なんじゃないかい?」
「どういう意味です?」
「僕らのことをつけてたでしょ?」
バレとったか。
「何の話ですか?」
「大丈夫、彼女のこととって食べたりしないからさ。」
「ボクには関係ないですから。」
「そんなこと言ってたらとられちゃうよ?」
とるて何よ?
「とられるも何もボクのもんとちゃいますから。」
「へぇ、じゃあ僕がとってもいいの?」
何言うとるんやこの人は。
殺されたいんか?
「八番隊長さん、何回言わせるんや?」
「だったらそんなに殺気立たなくくてもいいじゃない。言ってることとやってることがあってないよ?君も一緒に飲もうよ、市丸隊長。」
素直に行けたら最初っから行きますわ。
「ボクはえぇですよ、帰りますんで。」
「いいから、二人待ってるし。女の子をあまり待たせるのは好きじゃないし。」
手を引かれ強引に居酒屋に連れ込まれた。