プロジェクトクロスゾーンSP

□第2話 ストリートファイティング
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ストリートファイティング










「いくぞ!波動拳!!」

リュウの攻撃を皮切りに戦闘が再開される。BOWの化け物を何体か倒した時、黒い煙と共にそれは現れた。五メートルを有に超える巨漢。人型だが肌の色は赤紫。ノースリーブのシャツに黒で背には鬼の絵が描かれたジャケットを羽織りジーパンを履いている。靴もカウボーイが掃きそうな靴を履いている。何より目立つのは額から出る一本角で耳までしかない茶髪。鬼である。

「な、なんだあの大男は…!?」

「なんやえらくごっついのが現れやがったで」

「あれは強妖の鬼か。しかもこの妖力」

「ああ。あの時現れた鬼と同等」

「なんだぁ!?こんな奴等に苦戦してんのかよ。おい小娘。俺達の駒を使わせてやってんのにこの様かよ!?」

「ああ!?うるせえんだよてめえ!てめえから先に潰すぞ!?」

「ふん…!ま、コイツらが相手では駒どもも無謀か」

「アンタ、あの鬼の仲間か?」

「あの鬼だ?あぁ忍鬼のことか?なるほどな。俺は激鬼(げき)!今回は顔見せ程度だ。ま、来たけりゃあ来な!潰してやるからよ!」

「ジュリ!また逢魔と手を組んだのか!?」

「あぁ!?うっせえな。見ての通りだよ!ま、コイツの言う通り顔見せ程度だ…!かかってきたけりゃあ殺してやるぜ!」

「簡単に情報を吐いたりはしないか」

「ならよ、無理矢理吐かせるまでだぜ!」

「できると思ってんのか!オラ!お前ら、チャッチャと殺っちまえ!」

「了解しました」

「任務再開」

戦闘が再開される。雑魚が増えたが龍士達に敵ではない。

「さて、悪いけどお嬢ちゃん。倒させて貰うぜ!」

「ケン、油断するなよ」

「戦闘開始」

「手加減無しだぜ」

「サンプリングの回収を始めます」

「なんだこの女?まるで機械みたいだな」

「てめえら纏めて蹴り殺してやるぜ!」

「そうはいかないなジュリ」

「アンタは前の事件でも悪事を働いてたんでしょ!?お仕置きしてあげるってね!」

「小娘が!」

「アタシらのこと、忘れてもらっちゃあ困るぜ!」

「四対一だが躊躇はしない」

リュウとケンはユーリと、テリーと京はユーニィと、龍士と乱鬼と小吾郎と美依はジュリと戦闘をする。

「ハッ!テヤッ!」

「くっ!さすがはシャドルー親衛隊、手強い」

「任せろリュウ!踵落とし!竜巻!」

「ダメージ軽減」

「おりゃ!でい!」

「直撃」

ユーリは二人を相手にそれなりに立ち振る舞うがリュウとケンの息のあったコンボに追い詰められる。

「パワーダンク!!バーンナックル!!」

「燃えろ!オラァ!!」

「ガード優先」

テリーと京は怒涛ともいうべき攻撃でユーニィを攻撃させない。

「死にやがれ!」

「あっぶなぁ!」

「車輪剣!」

「それそれ!!」

「チッ!ウゼエ!」

「ぬおりゃあ!!」

「呪よ!」

「くそがっ!」

ジュリはやはり格が違うのか四対一でも引けを取らない戦いをする。戦いは均衡していたが、決着が1つついた。

「リュウ!今だ!」

「真空竜巻旋風脚!!」

「ダメージ増大!」

「いくぞ!ケン!」

「おう!」

「「双龍拳!!」」

「戦闘続行…不可能…」

リュウとケンの双龍拳が決まりユーリはブッ飛ばされる。ユーニィはユーリを側に移動し、ジュリも激鬼の近くに移動。

「チッ!こんなもんか。できればてめえらをここでぶちのめしたかったがな。つか、この糞鬼!なんでテメエは殺らねえんだよ!」

「顔見せ程度だと言ったはずだ。戦う気なぞない」

「ざけんな。コイツらをここで仕留めねえと後々面倒になるぜ」

「それはそれで楽しみじゃないか」

「くそがっ!おい退くぞ!」

「了解。撤退します。ユーリ」

「問題ありません。撤退」

「俺も退くとするか。乱鬼、面白い男と一緒にいるな。潰すのが楽しみだ」

激鬼達は撤退する。

「ちょっと!待ちなさいってね!」

「もう遅いぜお嬢」

「シャドルーが復活したのか。ということは」

「あぁ。奴も復活してやがるだろうな。つか、これで三度目だぜ」

「二度あることは三度ある。そんな諺がある」

「勘弁してほしいぜ」

「乱鬼」

「わかってるよ。どうやら本腰を入れようとしてきやがるな」

「強妖…厄介だな」

こうして戦闘は一先ず終わった。
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