プロジェクトクロスゾーンSP
□第1話 逢魔の影
2ページ/4ページ
毒馬頭の隣に何かが現れた。着崩した碧と黄色の浴衣にズボンを着用している。身長は165pと小柄。性別は雄。赤がった黒の短髪。目は死んだ魚のような目をしている。そして、おでこには短めの2本の角がある。その姿は人型ではあるが、人ではない存在ではある。
「な、なに!?あれ…」
「あれは…鬼だな…」
「鬼…しかもこの妖気」
「強妖だね。まさか強妖がこんなところにいるなんて!」
「ぬっ!来たのか!お前だけか?他は?」
「…他は…別件…」
「ちゃんと喋るんだ忍鬼(にんき)!」
「忍鬼…やはりこいつは、龍士」
「わかってる乱鬼。どうやら残党じゃねえな」
「どういうことだ?こいつらは、残党ではないのか?」
「小吾郎!どうするの!?」
「取り合えず、敵を倒してコイツらの口から聞くしかないでしょ。やれやれ、厄介なことになったね。どうも」
「聞ければいいがな。よし、いくか!」
第1話
逢魔の影
敵は毒馬頭と忍鬼以外が突撃する。しかし、龍士達は迎撃をする。
「頑張れ頑張れ!」
「見切れるかな?」
「薙ぎ払う!」
「ブッ飛びやがれ!」
カマイタチを全滅する。龍士達は毒馬頭か忍鬼のどっちかを狙おうか一瞬迷うが、対策がある毒馬頭を一点集中し狙う。
「エクステーション!」
「ぬぅんっ!」
「お嬢だけじゃないんだよ!」
「おらおら!」
「ぐっ!」
「仕留める!」
「ぐああっ!」
毒馬頭は龍士達に攻撃されて、追い詰められている。忍鬼は攻めずに見るだけである。
「ぬぅんっ!忍鬼!手伝え!」
「…お前だけしか…狙ってない…戦うの…めんどくさい…」
「ぬうっ…!仕方ない!退くぞ!もうここに用はない」
「…やっと…帰れる…」
「待て!逃がすものか!」
「退く…余裕…」
毒馬頭と忍鬼はあっさりと退いてしまう。龍士達は結局、何もわからなかった。