最強の海軍は最低の男
□第十三話 弟子入り
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戦争が終わり、海軍は事後処理をしている。バローネはセンゴクと共にガラクタをイス代わりにして座っている。
「死者は少なくて済んだのが何よりの救いだな。被害は大きいが」
「白ひげのジジイとエースも死んだ。だが、白ひげが厄介なのを残して逝きやがったな」
「全くだ。これでは大海賊時代の再来。いや、それよりも最悪だ」
「どちらにしても忙しいことには間違いない」
「失礼します!インペルダウンからの報告です!」
インペルダウンからの報告。これにはさしものバローネも真面目な顔になる。報告次第では忙しさが倍になるかも知れないのだから。
「どうなのだ?」
「そ、それが…」
報告しにきた海兵が口ごもる。センゴクは何とか言わせる。その内容はもう容認なんてものではなかった。ティーチのせいでレベル6の海賊達は殺しあいをして生き残ったもの達は脱走。ほかにもいくつかのレベルの海賊達も脱走している。これにはセンゴクは頭をかかえるしかない。
「く、黒ひげめ!」
「めんどくさいことを。けど、半分も脱走してないのだろ?」
「ハッ!半分以上はインペルダウン内にて」
「それだけでも救いだな」
「それと…これは政府からなのですが。こ、このことは隠蔽しろとの達しが」
隠蔽。その単語を聞いた瞬間、センゴクの頭は沸騰し怒りを爆発しそうになった。しかし、冷静な部分とバローネを見て逆に納得ができた。もし怒りのまま否定していたら過ちを犯してしまうことに。
「…………わかった。なんとか隠蔽させよう」
「よ、よろしいのですか!?」
「問題ない。そうだろ?バローネ」
「…問題ないな。いくらレベル6に収容された海賊と言っても新世界に行った海賊は少ない。時間はかかるだろうが、全員殺せる」
「インペルダウンが機能しないなら…殺すしかないな。任せるぞ。バローネ中将」
「了解しました。と言いたいところですが、暫く休暇くれませんか?ここんところ働きっぱなしだったから」
「ああそうだったな。どちらにしても暫くは海軍も動けん。何日か休むがいい」
「あざっすセンゴク元帥」
「ただし、休暇が終わったらバリバリ働いてもらうぞ」
「ハッ!」
バローネは馴れない敬礼をして軍艦に戻る。バローネがまずやることは部下や女達の無事である。離れてたとはいえ、あれだけ大規模な戦争だったのだ。何かあっては困る。それに戦争に参加してた女達や部下も無事であってもらいたい。
「皆、帰ってきたぞ」
「お帰りなさいませ!バローネ中将!」
「おう!報告!」
「ハッ!負傷者は出ましたが、死者はゼロです!」
「さすがは俺の部下どもだな。俺が鍛えたかいがあるというものだ」
「ハッ!バローネ様のおかげであります!」
「それと、俺の女達は?」
「ハッ!皆怪我もなくご無事です!」
部下の一人から報告を受けてバローネはご満悦だ。バローネはすぐさま女達に迎えにいく。食堂にいるということでそこに向かう。
「バローネ!」
「おうナミ!怪我はしてないな。よかったぜ。他の女達も無事だな」
「ええ。ビビ王女とか怪我とかしたらどうしようかと思ったわ」
「キャハハハ!私とポーラが身体を張って守ってたからね」
「そうか。よくやったぞ。ポーラとミキータ。ビビ、王女なのによく戦争に参加したな」
「バローネさんのためよ。ただ待つだけの女なんかになりたくないから」
「そうか。わかった。なら全員にご褒美をやらないとな!」
『『『ご褒美!ゴクリ』』』
「きはは!時間はたっぷりあるんだ!俺が満足し終えるまで楽しもうぜ!」
バローネは女達を引き連れて大人数でも対応できる部屋に移動して楽しむ。それは一日では終わらず、丸二日以上かけてセックスしまくっていた。