プロジェクトクロスゾーンSP
□プロローグ5 光の神話
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天界…神々が住まう世界で、人間がこの世界に来ることは難しい。かつては物質界や幻想界が繋がっていた。しかし、物質界は遮断されていてこれなくなっている。今では幻想界だけしか繋がっている。そこのとある神殿にて一人の女神と一人の女がいた。
「ではイシター様、天界の天使達が物質界に!?」
「ええ。創世神を信仰している天使達が物質界に行っています。何故なのかはよくわかっていません」
「創世神…」
「そのことを調査してほしいのです。乙女の騎士ワルキューレ」
「女神イシター様。わかりました。今から行って」
「その必要はないわよイシター」
女神イシターと乙女の騎士ワルキューレの話に四人の人物がやってきた。女性一人、幼女のような人物が一人、そして少年が二人、しかもその少年は服装の色や髪の毛の色、背中の翼の色の違いはほぼ一緒でそっくりてある。
「アナタ方は」
「女神パルテナ。自然王ナチュレ。まさかアナタ方がここにくるなんて。それに天使ピット」
「お久しぶりねイシター」
「そっちが乙女の騎士ワルキューレかの。なるほど、これ程の騎士がおるとはの」
「初めまして女神パルテナ様に自然王ナチュレ様。そして天使ピット。そちらのピットそっくりのお方は?」
「こちらは真実の鏡によってピットのコピー、ブラピよ」
「ブラックピットだ!ブラピとか言うな!」
「はぁ…」
ブラピ「ブラピ言うな!」のいつものやり取りにワルキューレはどう反応したらいいのかわからない。イシターは無反応である。
「それで、何故天使はなぜ物質界へ?」
「あるアンブラの魔女を狙って進行してるのよ。もっともその全て殺られてるけど」
「アンブラの魔女…まだ生き残りがいたなんて。しかし、なぜアンブラの魔女を?」
「創世神の復活に必要な目を持ってるからよ」
「なるほど」
「あの、パルテナ様。どうしてここに?」
「ちょっとね。最近、冥界の魔物達が活発してきたのよ」
「そういえば、最近、よく戦ってますよね」
「冥界の魔物…なるほど、ワルキューレの力が必要なのね」
「そうよ。ここにいるピットとブラピ「ブラピ言うな!」と一緒にその手伝いをしてほしいのよ」
「なるほど…わかりました。ワルキューレ、よいですか?」
「わかりました」
イシターの命でワルキューレはピットとブラピと同行を共にすることになったようだ。その時、全員が察した。何者かがこの神殿に近付いてきた。そこに現れた先頭の人物に皆が、特にワルキューレが驚いた。なぜなら、ワルキューレそっくりであった。まるで闇落ちしたワルキューレのようだ。
「ふ、まさかここに来るとはな。それに、出会うべき相手にも出会えた」
「ア、アナタは…ブラックワルキューレ!?」
「だ、誰なんですか?あの、ブラピのようなワルキューレの闇落ちさんは?」
「彼女はブラックワルキューレ。混沌と暗黒の騎士。かつて、倒されたのに」
「その取り巻きはゾウナの魔物に、冥界の魔物のようだな」
「どうして彼等を!?ブラックワルキューレ!もしかしてアナタは!」
「答えるとでも?さっさと始めるぞ」
「始めるようですね」
「私たちは下がりましょう」
「そうじゃの。ブラックピット。きさまの飛翔の奇跡は我が魔力で翔べるようになっておる」
「ふん。せいぜい利用させてもらうぜ」
ブラックワルキューレが自身の連れてきた部下達を突撃させる。イシター達女神は下がるが、ワルキューレとピットとブラピが対峙する。
「ハッ!ヤッ!ヴァルキュリアセイバー!」
「てやぁっ!せいっ!」
「無駄だ!はあっ!」
三人は魔物達を倒していく。すべての敵は戦ったことがある相手ばかり。負ける要素なぞない。
「なるほど。さすがと言っておこう。ならば、コイツらを呼ぼう」