アーネンエルベin金女主

□ギリシャ神話達来店
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セイバーが好みだとわかりご機嫌なギルガメッシュ。さきほどまでよりも口が滑らかになり白野もそれなりに楽しめるようになった頃、また新たな客が。

「遅くなりましたさく、ら…」

「あ、ライダー」

そこに現れたのは長身の美女、ライダーのメデューサ。白野はメデューサを見てサーヴァントだと理解。ギルガメッシュはメデューサを見て露骨に嫌そうな顔をする。

「英雄王…!なぜここに…!?」

「ふん、女郎に堕ちた女神か。おい保険医、その女郎を我が視界にいれさせるなよ。蛇は好かん」

「あの…私、保険医じゃないんですが…」

「蛇…?えっと、どういうこと?」

白野は全くもってわからない。だが頭の中ではギルガメッシュが言ったことを反芻してメデューサの真名を探る。

「ああ白野。彼女はライダーのサーヴァントのメデューサ」

「メデューサ。あぁ…だから蛇か。ギルは蛇が嫌いだもんね。盗られたから」

「おい白野、戯れ言はそこまでよ。我は盗られてなどおらん」

「盗られた?」

「こっちの話」

「あの…これはいったい?」

メデューサはギルガメッシュに警戒心を強めていたが、あまりの違いに毒気を抜かれてしまった。桜と士郎が説明をする。

「…なるほど。つまりこの英雄王は別の英雄王なのですね。というより英雄王が二人に増えるとはプラナリアなのでしょうか?」

「ふはは!なかなか面白いことを抜かす蛇よ。それならばそこのトオサカリンに保険医もプラナリアではないか」

「……どうなったらこうなるのでしょう。私的には貴方の方が若干ですが親しみやすいです」

「蛇に親しみなど串刺しをしてもして足りんわ」

「訂正します」

もうギルガメッシュがなにかを言えば色々とマイナスにしか走らないと白野は思った。ムーンセルではそれなりに信頼感はあったのに、こっちではもう一人のギルガメッシュのせいで台無しだ。

「貴女があの英雄王のマスターですか」

「はいそうです。我が名はフラ「白野だ」…やはり麻婆を食わせるか」

「ふはははは!諦めるを知らぬとはやはり愉悦よ!それはそれで貴様もいい加減にするがよい」

「無理だ。私の中で叫んでるだ。それを名乗れと」

「たわけもここまで極まったか」

「それはそうとライダー、眼鏡かけてるね」

「はい?ええまあ、私の目は石化の魔眼ですからこういう施されたのをかけてまして」

「いいね眼鏡!ライダーは長身でスラリとした美人だから眼鏡かけたら知的というか年上の上司とか保険医とかそういう雰囲気が出てるよ!」

白野が暴走した。突然のぐいぐい押す姿にライダーはたじたじになってしまっている。ギルガメッシュはまた始まったのかと呆れ果ててしまっている。士郎達も白野の豹変に驚くしかない。

「ちょ、ちょっと英雄王!あれどういうことよ!」

「白野は眼鏡フェチなるものだ。眼鏡をかけたものにはああやってぐいぐい迫るのみならず眼鏡をかけさせようとしてくる。かくいう我にも眼鏡をかけさせようとしてきたので、かけてやったら鼻血を出して恍惚な笑みを浮かべて気絶しおったわ」

「な、なんだか先ほど出会ったばかりなのに白野さんの性格が解ってきたような気がします」

「桜はわかるのか?俺にはさっぱりわかんねえ」

「見た目は凡人なのに眼鏡フェチとは。怖いわね」

「ちなみにトオサカリンにも眼鏡をかけさせてやったらセクハラ紛いをしてガントを頭に撃ち込まれてたな!あれはなかなか愉悦であった!ふはは!」

「よしガント撃ちこもう。なんでか知らないけど腹が立ったわ」

凛のガントが白野の頭に直撃して気を失い倒れる。数分後には目を覚ますが、記憶障害により数分前までのことを忘れてしまっていた。なおギルガメッシュは高笑いをして白野が麻婆を取り出そうとしていたのは余談である。
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